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全体主義―観念の(誤)使用について

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
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全ての民主主義への否定 ★☆☆☆☆
全体主義についての考察の書物です。左翼の可能性を追求しています。
毛沢東論でもそうですが近代的自由というもの否定、そして民主資本主義
を擁護するものへの批判が重要なものとなります(フランスのリベラル批判)。
議会選挙というぬるま湯に浸り続けることへの拒否。
現在の社会ですべての民主主義に対する勝利がどこまで可能なのかはわか
りませんが。
ジジェクの思想は明確である。これまでに無いほどわかりやすい。 ★★★★★
 彼の思想は、わかりやすい。この書は、一番わかりやすいのでは?
全体主義=共産主義の理想が崩壊してどうなったのか?ノーメンクラチューラ”党”首脳が、直接的に私企業を支配するようになっただけである。元KGBのプーチンが元大統領である。彼のおこなっているのは民主主義の後退ー前近代的支配。憎き敵国北朝鮮との連携強化。
そして、かれの旧母国「ユーゴスロヴィア」の崩壊。セルヴィア・クロアィアによる民族浄化である。また皮肉なことに、中華人民共和国の「労働国家」への転落=先進国(日米をはじめとする)の下請工場国家への変貌である。”党”は専制独裁を守りながら、少数者への富の偏在を許している。
かてて加えて、グローバリズムという「労働」者階級の不可視化、第三世界への工場移転、あるいは苦力(クーリー)としての後進国からの人材移植。新興エリート層は、一次的に労働と接しなくなる。眼にすることさえしなくなる。
 また彼は指摘する。二大政党制は見せかけの選択、欺瞞の民主主義であり、結局は何も選ぶことが出来ない制度である。資本の暴走、市場の恣意に世界の行く末をまかせる、だけである、と。
 全体主義という言葉で、ラデカリズム「彼の場合は左であるが」を括り、否定し切っていいものだろうか?という彼の問い。…結果的に現象している貧窮者、不遇者の不満は政治的にポピュリズムとしての「右」である。(日本で言えば、さしずめ小林よしのり、西部邁といったところか)