人気曲「Tom Sawyer」からスタート。ラッシュは、みずからの変遷をたどりながら、底なしのエネルギーに支えられた華麗な音楽性を1曲ごとに見せつける。ほぼ3時間にわたるセッションはまったくもって非の打ちどころがなく、だれが聴いても涙ものだ。今や古典となった70年代のプログレ・ナンバー(「The Trees」、「2112」)、軽さが加わった80年代(「New World Man」、「Bravado」)、現代性を感じさせる90年代(「Driven」、「Leave That Thing Alone」)、そしてもちろん肝心の『Vapor Trails』からのチューンも忘れるわけにいかない。パートが猛烈なドラム・ソロを披露する「O Baterista」、リーとライフソンがアコースティック・ギターを持って演奏するアンプラグド版の「Resist」は、この晩の意外なハイライトといえるだろう。
本作の曲目は前述のDVDと同じ。ただし、ボーナスとしてバンド公認のブートレッグ音源が2トラック追加されている。いずれも同ツアーの前半のギグを収めたものだ。「Between Sun and Moon」(オリジナル・ヴァージョンはアルバム『Counterparts』に収録)と「Vital Signs」(アルバム『Moving Pictures』)がそれである。
DVDの映像を見ていないと、「One Little Victory」で起こる怒涛(どとう)のような騒ぎは何事かと思ってしまうことだろう。パートのドラム・キットが回転するところや、リーが洗濯機状態になるところが見られないのだから無理もない。とはいえ、演奏とサウンド・ミックスのクオリティがこれほど高いのだから、ラッシュのファンなら迷わずCD とDVDの両方を買ってしまうのではないだろうか。(Mark Walker, Amazon.co.uk)
というのも同名のDVDがやっとリリースされたからである。
延び延びになってどれほど待った事か・・・
CDを買うよりDVDを買ったほうがいいのでは?
でもファンだったら両方買っちゃうよね。
DVDのトラックからのトラックダウンとなったこのアルバムは、見えるはずの無い観客の熱狂の様子が手に取るようにわかる。
音だけでだよ。
YYZで観客が歌っているのである。
これをCDで初めて聞いたときはもう鳥肌が立った。
3時間近くある3枚のCDを一気に聞いた。
アッという間の時間だった。
ゲディのベースライン、アレックスのギター、ニールのドラムスの何もかもが凄い。
どれを取っても過去リリースされたライブアルバムの中で一番では無いだろうか?
たった三人の構成でこの重厚な音。まさに神の領域だ。
またまた3枚組の新作ライヴはノイズの取り方が非常に大きく、いかにも5.1サラウンドを意識したミックスがされています。オーディエンスも一曲目から歌いっぱなしで、インスト曲まで大合唱というのはうるさいっていえばうるさいですがDVDのついでに出したCDというなら納得できる。しかし発売日決まりませんねDVD。
3枚組みにもかかわらず曲が途中から始まったりフェードアウトになったり、途中抜けたりというのはいかがなもんかと。A Show of Handsの時みたいに割り切った選曲だったらよかったかも、星ひとつ減。
少し前に”Different Stages”が出たばかりなので、「これでRUSHもPink
Floydになったか・・・」と思ってしまいましたが、彼らがこのCDをライブ
のDVDに加えて発売したくなった理由が聞いてすぐ理解できました。
それ程に”熱い”ライブです。
新旧織り交ぜたラッシュのベスト・ライヴだと思います。
もともとはDVD用の音源ですし、ますます映像が楽しみになりました。