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童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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悪いのは性格ではなく環境。ペチカが優しい心を取り戻すストーリー! ★★★★★
妖精は疫病を撒き散らし、世界を滅ぼす「妖精の日」を起こすものと信じられていました。恵まれない13歳の少女ペチカが、人間観察のため地上に下りてきた妖精フィツと出会い運命の歯車が動き出すのです。

書評では、主人公のペチカが「極めて性格の悪い少女」と紹介されていたので良くない先入観を持っていたのですが、悪いのは性格ではなく環境です。幼い頃に親と死に別れ、教会の下働きに連れて来られたものの、鬼のような守頭に虐げられ、他の子供たちにもいじめられ、いつもおなかをすかせて、寒さに震えていては性格がねじれても仕方ないでしょう。ペチカは母親の写真を宝物のように大事にしていて、写真を眺めては母の膝に抱かれて本を読んでもらう夢を見るのです。そのときだけは母親似の優しい目になるのです。母親に愛された記憶があったのがペチカの救いだといえます。

たしかに、おなかをすかせた子猫が寄ってきても「あっちに行け」と足蹴にして、翌朝子猫は冷たくなっていたりします。しかし、それまで暮らしてきたトリニティの町から逃げ出し、妖精フィツと旅を続けるうち、時々やさしい心が見え隠れするようになります。一方、教会でペチカをいじめていたルージャンが彼女に謝りたくて追いかけてきます。主にペチカとフィツ、ルージャンが活躍します。

永遠の生命を与えられた妖精界から来たフィツは言います。「確かに人間はひどいことも、愚かなこともするけど、でも、ぼくらの世界と違って、ここでは誰もが変わることができるんだ」「変われるってことはいつでも可能性があるってことなんだ。変われるってことは今日がだめでも、明日はうまくいくかもしれないってことなんだ。変われるってことは絶対にあきらめるなってことなんだ!」。下界ではフィツも生身の身体。文字通り死にそうな体験を何度もして悟ったようです。

執拗に追ってくる守頭から逃げるうち、ペチカは馬車で旅する盲目のおばあさんや、大きな街の花屋さん夫婦、機関車の女性運転士など、いろんな人に助けられます。やがてペチカはふつうの暮らしを体験し、徐々に変わっていきます。そして、フィツとは無関係に「妖精の日」が起こるのです。そのときペチカは?

長編小説ですが、読み始めたら一気でした。途中「指輪物語」を思い出したり、これだけの長編であっても、もっと書き込んでほしかった部分もありました。ファンタジーが好きな方は是非!
アニメ化を希望します。 ★★★★★
簡単に言えば、少女ペチカの成長物語。

しかし面白い!

寓話的な色にストーリーが染められていて、ぜひ子供達に読んでもらいたい。
子供達だけでなく、心に余裕を持てなくなってしまった大人にも、
忘れかけていた優しさを取り戻すのにいい物語だと思う。

アニメ化されれば、とても疾走感あふれる、大人も子供も楽しめる、
すばらしい作品になると思うのだが・・・。
是非お勧め! ★★★★★
ここのレビューを見て評価が良かったので買ってみました。

主人公ペチカは、妖精のフィツにかなりきつい態度で接していました。しかしそれは、
あまりにも悲惨な境遇から周りの人を誰も信じることが出来ず、自分が今生きることに
精一杯で、相手を気遣う余裕もないからだと感じました。
そして、たった一人の家族であった母親を亡くして、周囲の人々からの
ひどいいじめに遭いながらも懸命に生きる姿に感動し、今こうして何の不自由もなく
生きている自分がどんなに幸せかを感じさせられました。

この作品は、子供だけでなく、大人の方にも読んでもらいたいと思いました。
まだ読んだことのない人に是非お勧めです。
「二次小説」作品 ★☆☆☆☆
とても評価の高い作品ですが、私にはあまり面白くありませんでした。

普段からファンタジーは翻訳系、児童文学系、ライトノベル系といろいろ読んでいますが、
この作品には既存の有名作品の焼き直しと感じる部分が結構ありました。
そういった点で「二次小説」のような感じです。
荒削りでも未熟でも素晴らしい作品はたくさんありますが、私には残念ながら
この作品はそういった風には受け取れませんでした。
ライトノベルの文庫で出たのなら、もっとそれなりの評価をしたかもしれませんが...。

今ではファンタジー作品も溢れるほど出版されていますし、舌の肥えたファンタジー好きには
どうでしょうか。まあ、好みの問題というのもありますけれども。

実は期待して読んだのですが。残念です。
優しさの在り方 ★★★★★
この作品を読んでいると、いかに自分が幸福なのかを思い知らされる。
いろいろと辛い事があっても、私たちには、人を信じることができる。
優しさなんてペチカの言う通り、心に余裕がないと生まれない物なのだ。
そう言う風に私に気づかせてくれたこの作品を、一人でも多くの人に読んでほしい。