志賀直哉の本では、これが一番好きです。特に「清兵衛と瓢箪」。本当に、天の国に近い。

志賀直哉のあっさりとした文体で描かれた、庶民の心温まる日常の数々。大事件が起こるわけでも壮大なロマンスが繰り広げられている訳でもないのに現在まで読み継がれているのは、その何気ない空気感を表現できる作家が稀少だからかもしれません。

実はこの本をお勧めしたかったのではないのですが、父の古本でしたのでその本はもう絶版になっていたためこちらを選んでみました。短編で読みやすいと思います。大正時代にタイムスリップ～