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魔法使いはだれだ ― 大魔法使いクレストマンシー

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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   6Bには魔女がいる。魔女が悪者扱いされる、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『Witch Week』(邦題『魔法使いはだれだ』)の世界では、それはちっとも喜ばしいことではない。読者は、現在のイギリスの学校、ラーウッドハウスの生活に放り込まれる。ごく普通のこの学校が1つだけほかと大きく異なるのは、いたるところに魔女がいて、容赦なく魔女狩りが行われているところ。著者のウィットと博学ぶりが感じられる、6Bの教室が舞台のこの物語は、クラスメートの魔女探しから始まる。人気者のサイモンでも良い子ちゃんのテレサでもないことは確か。だとしたら、太っちょのナンか、ものぐさなチャールズ? それとも謎めいたところのあるニラパムか、落ち着きのないブライアン? 物語がクライマックスを迎えるころには、魔女であることは恥ではなく名誉のしるしになる。

   継ぎ目を感じさせることなく、自然に視点を移しながら展開していくこの物語は、『Lord of the Flies』(邦題『蝿の王』)と同種の作品だ。著者は、子どもというものを十分に理解したうえで、子どもが傷つけあい、助けあう姿を描く。そして、物語の本筋に、知らないと書けない学校生活の様子を織り込んでいく。すさんだ生活をしているナンが、人気のある女の子たちをうんざりしたように観察している場面を見てみよう。
 「授業中ナンは気がついた。テレサとその仲間たちはまた何かに夢中になっている。いやな予感がする。新しいことを始めると、あの子たちはいつも異常なくらいうるさくなるのだ…。今回の流行は白い編み物。汚れないようにタオルにくるまなくてはいけないような、白くてきれいでふわふわした毛糸。教室じゅうが“裏編みを2目、表編みをひと目、次は2回編み棒にからませて…”とぶつぶついう声に包まれる」

 『Witch Week』は文句なしにおもしろい。しかも、仲間はずれはやめよう、などといった「道徳的」メッセージを子どもたちに押しつけることはない。

少年少女の心を描く道具としての魔法 ★★★★☆
私たちは物語を読むとき、ヒーローやヒロインを探して、感情移入して読みがちです。しかし、ジョーンズの作品には、ヒーローはいません。群像を描きながら一人一人のキャラクターが際立ち、互いに個性がぶつかり合って、物語をうねらせ、終盤に向かって竜巻のようにからみあっていきます。強く素敵な主人公はいない代わりに、一人一人がその弱さも癖も含めて物語の中で欠くべからざる存在であり、主役であるのです。それはまるで、何人もの子供を育てる母親が、みんなに愛に溢れた視線を注ぐかのようです。その作風が新鮮で、とても魅力的。魔法は目的ではなく、気持ちをぶつかり合わせるための小道具として使われているので、華麗な魔法に目を奪われたい方には不満もあるでしょうが、本の中に友達を見出したい方にはぜひ読んでもらいたい作品です。
さくさくと読める面白さです。 ★★★★☆
小学生中学年くらいの子供でも、さくさく読めるわかりやすい本です。
大人の私でも、ファンタジー好きでこの手の物は好きですが、登場人物の個性が強いのはやはり児童書だからでしょうか?
登場人物たちの性格ひねくれすぎだよ!
と突っ込みを入れながらも、話の構想と盛り上がりは、どんどん読み進みたくなるのです。
このシリーズでは、この本が一番好きです。

私は、ダイアナのシリーズ物では、なぜか最初の本が好きな事に気がつきました。

クレストマンシーシリーズ ★★★★★
シリーズ第一作がこれです。
きっと、ハウルの動く城でダイアナさんを知って、設定から何から魔法の世界観が描かれているのが好き!という方にはこの本は向かないのではないかと思います。
私がこの本を読んだのは小学校の時でもう5年も前になります…。そのころはハウルの動く城の映画はありませんでしたから、そこでダイアナさんを知り、大好きになりました。

ハウルと比較すると、コテコテの魔法世界ではありません。
個性豊かな登場人物が織り成す世界。そこに魔法が飛び込んできて、ダイアナさん独自の広い世界観に広がっていくわけです。そこから発展するクレストマンシーシリーズに入るにはこれは読むべきです。読み終わった後は、第二作が気になります。(このシリーズはだんだん魔法世界なので魔法世界が好きな方も是非)

この本自体も、誰が魔法使いか…半謎解きのような、どんどんページをめくりたくなる面白い本です。いろいろ読みましたが登場人物のキャラクターはダイアナさんの本の中でも特に印象深いです。
クレストマンシーシリーズの中では ★★☆☆☆
私はあまり面白くなかったです。
ダイアナウィンジョーンズはもちろんハウルで知ったので他の作品も読んでみようと思って読み始めました。
クレストマンシーシリーズを全部読んでない方で私と同じく『魔法使いはだれだ』を1番に読んであまり・・・・という方でもぜひクレストマンシーシリーズは読んで下さい!なかなか面白くなりますよ。
う~ん・・・ ★★☆☆☆
この作品は、最後の謎解きだけが興味を引きましたが、前半の魔法がちらほらでてくるところは、魔法の面白さよりも、生徒たちのひねくれた言動や、生徒同士の敵対する付き合いなど、素直なキャラクターがまったく登場しないことに疲れてしまいました。これが「個性的で魅力的な登場人物?」という感じです。もう少し素直に物語りに引き込まれていきたいという欲求にかられました。私にとっては、ちょっと期待はずれ。