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嘘つき大統領のアブない最終目標

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
ボリュームが・・・ ★★★★☆
前作の『嘘つき大統領のデタラメ経済』に引き続き、
ニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたクルーグマン教授
のコラムを『戦争とテロ』、『減税と社会福祉』、『権力の濫用』
の3つのテーマに分けて再編集された本です。

内容は前作同様クルーグマン教授のブッシュ政権に対する痛烈な批判で
仮に本書のすべてが同著者による主観的な見解や多少の誇張
があると考えてもこれほどアメリカの政治は悪いのかと疑いたくなります。
最近では米国はサブプライムローン問題など経済面では順調と言えないまでも
やはり経済大国アメリカのイメージがあっただけにこんなので大丈夫なのか
と不安になりました。(まあ、政治と経済は全てが一緒ではないですが・・・)

あと、本書について前作は400ページ近いボリュームでしたが、
今回は収録が2003〜2004年分と短いためか130ページ程しかなくて
少し物足りない気がしました。
お勧めの読み方 ★★★★☆
 お勧めの読み方。
 1) New York Timesのオンライン無料配信に登録し、リアルタイムでクルーグマンの英語の論説をまず読む。
 2)本書のような訳本が出たら、当時の記憶を思い出しながら、ざ~っと読んでみる。

 1、2年経ってしまうと、時間感覚がズレて、論説の風刺の面白さが損なわれてしまうような気がするからです。
 無料配信は簡単に登録できます。月に7、8回の頻度でクルーグマンの論説が載ります。
 大学生の英語の勉強にもなるのでは。

「空母着艦演説はえげつないパフォーマンス」って確かにそうだけど ★★★☆☆
前作「嘘つき大統領のデタラメ経済」(タイトルはどんどん醜悪になっていく・・・とほほ)と同様、現在のアメリカがどれだけいい加減なことをやっているのか突きつけられ、暗澹たる気持ちにさせられる。ブッシュのいい加減さを知っておきたい人にはお勧め。

が、しかし。論理を組み立てていってへえ、そうなんだと思わせる、クルーグマンならではの「目からウロコ」な感動は、この本には余りない。しごくまっとうではあるけれど、政治的な批判も少なくないし、前作とどっちか一冊読めば、充分じゃないだろうか。

華氏911よりは・・・・ ★★★★★
著者のニューヨーク・タイムスコラム、2003年~2004年掲載内容をまとめたものなので電車の中とか細切れの時間を使って読みやすい内容です。イラク戦争・国内外政策につき相変わらず舌鋒鋭いブッシュ批判。ブッシュは本当に意図的に大幅減税を継続しているのか。ただ、わたし個人的にはアメリカには自浄・自己修正機能があり「アブない最終目標」が達成されることはない、と思っていますが。華氏911を観るよりはよほどブッシュ政権の本質がわかる本、と思いました。
民主主義の危機か(大経済学者の警告) ★★★★★
   2003年3月から1年間NYタイムズに掲載されたクルーグマンのコラムの集大成で、前著「嘘つき大統領のデタラメ経済」以上にブッシュ政権批判は更に冴えて凄まじい。

   イラク戦争については、大統領就任初日から計画していて、9.11事件を戦争への口実として利用し、大量破壊兵器の存在も原爆開発の兆候もフセインとアルカイダとの関りも一切存在しないのに戦争に突入―――その結果、国内の戦闘準備体制の弱体化にも拘らず、戦闘旅団の殆ど3分の2をイラクに塩漬けにし、膨大な戦費による財政赤字を抱えながら、先の見えない戦後処理に足を取られて苦慮している。
緊急度の高いタリバンの勢力回復、最大の危機北朝鮮、十分なテロ対策、米本土の港湾等公共施設の防衛治安維持等の重要問題には殆ど手がつけられない米国の窮状を活写している。

   経済的には、高所得者への減税は経済成長の鍵とする「サプライサイド経済」を信奉し、記録的な財政赤字に直面しながらも更に大規模な減税を推進し、財政危機を口実にして医療保障や社会保障等の国民の福祉を切り捨てる「獣を飢えさせろ」戦略を取っていると批難。ブッシュ政権の恒久減税を支持し社会保障制度の削減を提唱しているグリーンスパンを「厚かましさの巨匠」だとまで激しく糾弾している。

   営々と築き上げてきた資本主義のセイフティネットの破壊、二大政党政治の終焉、財政赤字によるドル体制の危機等々、「現在の政治体制を認めない保守派の革命勢力」の危険性に警告を発している。現在も健在なNYタイムズ電子版のクルーグマンのコラムを読むのも楽しい。