ぜひ声に出して
★★★★★
ことばのリズムがとてもいいですね。
古い本ですから、「外人」とか「おんなのこ」「●●さんちのしたのおこさん」などといった言い方も当然に出てきます。思想信条の合わない人には受け入れられないかもしれませんね。
わたしって?だれ?
★★★☆☆
「あたしねぇ」と言い始めた、2歳半の本好きの娘に購入しました。私、をさまざまな視点からみるとどうなるのかを上手に絵本にした本です。たとえば、「わたし」は近所の人からみると「XXさんちの娘さん」など・・・。むすめにはあまり好評ではありませんでしたが。いい視点を捉えた一冊だと思います。
たくさんのわたし
★★★★★
「わたし」は、男の子から見ると「おんなのこ」。さっちゃんから見ると「わたし」は「おともだち」、外人から見ると…知らない人から見ると…。「わたし」は様々な人とつながることで、別の「わたし」になっていきます。大人が当たり前に知っていることを、ユーモアあふれる構成で谷川さんが書きました。かわいらしい「わたし」を長さんが細い線でしっかりと描きます。
この本は、沢山の人の中で生きていることを教えてくれます。家の中から外に飛び出して、別のわたしになっていく様子がとても楽しいのです。でも「わたし」は一人。かけがえのない、世界でただ一人の人間であることを最後のページから感じます。子ども向けの本ですが、大変味わい深いものがありました。
「わたし」は一人でも・・・・・
★★★★★
「わたし」と一言にいっても、犬からみれば「人間」、お兄ちゃんからみれば「いもうと」いろんな私がある。当たり前のことですが、いろんな「わたし」があることを1冊の絵本にしてしまった谷川さんの目の付け所はやっぱりすごい。長新太さんのイラストを楽しみながらお子さんといろんな角度から自分の存在を確かめてみてください。