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ディシプリン

価格: ¥1,980
カテゴリ: CD
ブランド: WHDエンタテインメント
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未だに刺激的で輝きを失わない80年代プログレの金字塔 ★★★★★
81年発表の再編1作目。キング・クリムゾンのパブリック・イメージを大きく覆していたために発表当初も、そして70年代のクリムゾンに馴染んだ者にも概ね拒否反応を示される作品だが、その初歩的な時期を過ぎれば、間違いなくそのクオリティの高さと歴史的な意義に圧倒される歴史的な名盤。フリップはクリムゾンの再始動の前に元XTCのバリー・アンドリュースらとリーグ・オブ・ジェントルマンや元ポリスのアンディ・サーマズとの共演盤2枚などでその試作的な音楽を示していたが、その成果をこのクリムゾンのメンバーによる前身バンド「ディシプリン」によって確信し、これはクリムゾンの名前に値するという判断を下したらしい。表面的には2本のギターとベース、ドラムスによるニューウェーヴ・サウンドであり、あの時代のその手の若手グループのどれよりもニューウェーヴ的な雰囲気を持っているが (ここにフリップの意地のようなものを感じる) 、その中身は各パートが変拍子などを含めた独自のリズムと尺を持ったシーケンスを持っており、その融合によるポリ・リズムと、尺の違いによるシーケンス・フレーズのズレによる偶発的な演奏の変化を狙ったものであり、ガムランやアフリカ方面の土着音楽とミニマルを合わせ持ったかのような知能指数の非常に高い音楽である。それでいて非常にポップで刺激的であり、この時代にこれ以上の音楽はなかったと断言したくなるほどの完成度の高さである。今ではクリムゾンの顔になったエイドリアン・ブリューのヴォーカルは当時はそのクセの強さから嫌悪の対象になっていたようだが、今それを言う人はほとんどいないだろう。彼のヴォーカルとギターの個性はクリムゾンの大きな旨味になっていることは明らかであり、楽曲のポップ性も彼に負うところが大きい。エネルギーを与えてくれるポジティヴな作品でもある。一般に本作が歴史的な名盤ということは常識。しかしながら以降の2枚は“同じことをやっている”との理由で酷評されがちだが、それは間違い。カラフルなジャケットの統一性を含めて3枚で1作と見るのが妥当であり、どの作品も個性があり非常に魅力的である。
katte kudasai ★★★★★
実は、80年代クリムゾンは、「スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー」から聴き、これは次に聴いたのかな・・?順序が逆になってしまったが、僕は、この80年代クリムゾンは、以前と並ぶくらい大好きな時期です。

パコパコ(?)したようなギターのアンサンブルと、シンプルなドラミング。
陽気なヴォーカルと、かなり個性的ですよね・・。

歌詞も今までのように、専門の人物を雇わず、ブリューに書かせているので、大分「幻想クリムゾン」からは、遠のきましたが、それでも、いまだに聴き続けていられるのは、音楽の完成度の高さによるもの!

タイトル・トラックは本当にすごい!
是非ご一聴を。
当時はバカにされた ★☆☆☆☆
<若いリスナー向けに、再掲>

ギターでゾウの鳴き声を弾いて、一体何になる?
つたない日本語で「マーッテクダサーイ」などと歌う曲を
フィーチャーした本作は発売当時、ファンの間で馬鹿にされたものである。
20年たてば「名作」になるそうだ。
そうした評価があってもいいとは思うが、しかし、この程度の音なら、
わざわざロバート・フリップに頼まなくても良さそうなものだが。。。
ニュークリムゾン、スタート! ★★★★☆
1981年に発表された新生クリムゾンの第1作です。トーキング・ヘッズでのプレイが冴え渡っていた奇才エイドリアン・ブリューをやはり「強奪」してメインギタリストに迎え、ベースにはスキンヘッドのベース(スティック・ベース)の魔術師トニー・レイヴンを据えて、今までに聴かれなかった大変キッチュな音の世界を作り上げています。

まずは1「Elephant Talk」ではいきなりエイドリアン・ブリューによる象の咆哮が炸裂します。こんなのは以前のクリムゾンでは考えられなかったこと。続く「Frame By Frame」では何とグループ禁断の“ハーモニー”まで出てくる始末です。それにしてもエイドリアン・ブリューの曲がりくねったギターソロは完全に「変態の域」に達していますが、対する御大フリップのプレイは相変わらず冷徹、冷静で機械的ですらあります。この2人のまったくキャラが異なるギタリストが織りなす摩訶不思議な世界は、聴いているうちに妙なトランス状態へと導いていく静かなパワーを感じます。トニー・レイヴンが作り出すスティックによるフレーズも、当時としては斬新で、2人のギタリストが作り出す変態世界に確かな彩りを加えています。

Discipline=鍛錬、訓練と名づけられたこのアルバムがリリースされた当時、御大フリップは「自ら鍛錬を続けることによって、より完成された音楽を作り出すことができる。私のこれまでのプレイは非常に雑で粗野だった。だから、今までの自分のプレイのすべてを捨て去ったうえで新たに鍛錬、訓練を続けながら自分の音楽を志向していくことになるであろう。だからアルバムのタイトルもDisciplineにした」という意味合いの発言をしていました。この発言がどこまで本気でどこまで冗談なのかは、発売後20年以上経ったいまでも分かりませんが、従来のクリムゾンのイメージを完全に打ち破ったのは事実です。また、以前のクリムゾンのイメージを求めてこのアルバムに接した人は、強烈な拒否感を示したことも事実でしょう。そう感じさせた時点で、御大フリップはきっとニヒルな笑みを浮かべたに違いません。個人的には永遠と続く無機質なアルペジオを弾くには、やはり日常の鍛錬、訓練が必要だなと感じましたが。
'80年代キング・クリムゾンの第一作目。 ★★★★★
'80年代キング・クリムゾンの第一作目。
初めて加わった2人のアメリカ人と奇才ロバート・フリップが
どう絡むか非常に注目された作品。結論としては、
今までのファンにとってはイメージが違いすぎたのだと思う。
多くの酷評が飛び交った。しかし、私はそうは思わない。
この作品に始まる3部作はそれ以前の作品に勝るとも劣らない
良さを持っていると思う。
むしろ、今聴いてこそ理解できる音と
言い換えることも出来るかもしれない。
“Matte Kudasai”を除く全ての曲が名作だと思う。