ドクダミは万能薬
★★★★★
群さんの文章は易しい、読みやすい、完結明瞭。
それ故、「この位の文章なら書けそう」って気がしてしまうかも
そうは問屋が卸さない。
エスプリが効いていながら、それが小ざかしくなく、
かなりきつい事も、ユーモアで包んでしまう。
その才能は天性のものだろう。
街に生えているドクダミ、人々はそれほど大した植物だと思わず
雑草扱いされる事もある。
しかし古くから漢方薬として、内服薬、皮膚病の薬、消毒や化粧品として使われ
私もここ数年ドクダミのすごい力に感服している。まさに万能薬である。
世の中の腹立たしいこと、アンニュイになること、そんなマイナス要因を
鋭くきりながら、読んでいて不快な思いにさせない、それでいて大いにうなずき
時にはしんみり、街にいるどーしようもない母親、ラストにそんな母親を反面教師として育つちょっと未来が明るくなるような子供。
元気一杯のおばーちゃん、や猫たち。植物との奮闘記。老後への不安、
このエッセイの醍醐味は、どんな話題をとりあげても読者を飽きさせないまるで万能薬のドクダミのごとくである(こじつけかな?)
痛快!
★★★★☆
特に、「男の意気地」が面白かった。面白すぎて、笑いが止まらなかった。群さんの本は、本当に痛快だ。この本も、例にもれず、読後に爽快感のある作品だ。軽く読めるので、まだ読んでいない方にオススメしたい一冊だ。
もっと 爽快な書き方をして欲しかった
★★★☆☆
日本語はまともに話せない、子供の躾も出来ない、逆切れはする、と 今時の若い人たちのことを、自称 おばさん (著者) は不服に思っている、ということは理解できました。 共感するところも多々あったけれど、著者自身が、そういう場面で、手加減したり、言い訳したりしないで、はっきり 腹立たしさを表現していたら、もっと爽快な本になっていただろうなと思います。
見ただけでは、何か分かってもらえないから、わざわざ “うす型TV(横)” “スーパーの袋”などと、添え書きした絵は、ちょっと 滑稽な感じがしてしまいました。
群ようこ節、健在。
★★★★★
相変わらず、面白い話をまじめ〜な顔で書く人です。「結婚もせず子も産まず、華やかな男性遍歴もなく貯金もない。それなのに体重や体脂肪率が見事にK点越えとは・・・」冷静に自分のおかれてる状況を把握、自己分析・・それが読んでるほうとしては、ふつふつと可笑しい。南伸坊さんの装丁・装挿画もキュート。「無印良女」の頃より、ちょっぴりおばさんになった著者の、まじめで面白い日常が読者の心を脱力させてくれますよ。