本人いわく、「中学時代に友人の兄から借りたオープンリールテープに曲をたくさん録音していた原点に限りなく近い」という。Mac 自宅導入による録音で、ソロ名義では約4年ぶりとなるこのアルバムの聴き所はなには置いても、まず音だ。70年代のストーンズのようなファットでガツンとくる音像。彼ならではの胸の真ん中を突くラヴソングを中心に、混乱し危機に瀕する世界への思いも並列して歌っている。
誰よりアメリカ文化で育った彼のような世代が、愛憎半ばしながらアメリカについて歌うことには、告発というよりもリアリティを感じてしまう人は少なくないんじゃないだろうか。誰よりロックバカ、誰より子どもたちのことを思い、誰より健康的に年を重ねるオンリーワンっぷりを全曲から実感できる。なお、ディスク2のDVDには、2003年8月17日に行われた日比谷野音でのライヴ映像が収録されている。(石角友香)
ロックが好きならBuy or Die!!
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もう兎に角素晴らしいアルバムです!清志郎の魅力を余すことなく伝える11曲です。
冒頭からこの人の十八番とも言える泣きのブルース『Baby何もかも』でいきなりガツーンとやられます!「ガッタガッタ」のお得意のシャウトは正に忌野清志郎ここにあり!という感じです!! 畳み掛ける怒涛の名曲の嵐が続き、気が付けばあっと言う間にラストの『約束』。
ロックンロールなアルバムではありますが、途中にバラードあり、『虹と共に消えた恋』や『ウィルス』といったバカラックを彷彿とさせるソフトなミドル・チューンありで、勢いだけのアルバムではありません。静と動が絶妙に盛り込まれていて本当に気持ち良く一気に聴き終えることが出来ます。
『HB・2B・2H』で軽くおふざけと思いきや、実は「僕等には芯がある 折れたってまだ芯がある 消されたって消えない」と、自身のインディーズ事件からメジャー復帰までをさらっと歌ってみたり(と解釈しました)、「雨の音で歌が作れたなら 乾かないうちに君に贈らなくちゃ 雲にのせて 君の傘の上に」(『雑踏』)といった具合に詞の面でも天才ぶりを見せ付けてくれます!
曲の良さ、ぶっとい音作り、ボーカル、演奏まで全てが素晴らしいです。墓場まで持って行きたいアルバムが一枚増えました。それくらい名盤です!!本当に買って良かったです!!!(収録時間は短いですが、DVDも必見です!)
最高としか言いようがないじゃないですか・・・・!
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先のレビュアーのかたがたが「アルバム聴いてライブに行こう!」なんて書かれていて・・・亡くなってからファンになった私にはホントに
「いぎだがっだよ〜!!(涙涙涙)」
という感じです。
45枚のオリジナルアルバム制覇を目指してコツコツ勉強中の身ですが言わせてください。
このアルバムはほんっとにすごい!
ワクワクしたり、泣いちゃったり、腹が立ったり、切なくなったり、ドキドキしたり、息もつけずに聴きました。
まだ一回しか聴いてないけど・・・最高としか言いようがないじゃないですか・・・!!
忌野清志郎という名前にちょこっとでも興味がある方は聴いてみて間違いないと思います。
三宅伸ちゃんも力もとっても大きいと思う。
RC全盛期を知らないのにこんなこと言っちゃいけないけど、他の方も言ってた通り、RCを離れて自由になって良かったんだなぁ・・・って、このアルバムを聴いたら思いました。
今だからあらためて
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清志郎がやりたかった音楽は、コレだったんだ!と強く認識させられた作品。『夢助』と交互に聞き比べると、双方のよさがよくわかります。これさえあれば、もうさびしくない・・・かな?
まいったのジャケにまいったの内容
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キヨシローが亡くなって、
いまさら振り返っている僕はミーハーなのかもしれないけれど、
このアルバム、なんか..................
僕は紙ジャケ野郎なので、その点でこれを購入するいわれはないのだけれど、
たまたま流していて、この初老の裸足のスーツ野郎を見た瞬間に
買わなければならない気がしてしまってしまったのだった。
早速、聴いてみた。
..................
すごい!いいのです。
がつんとまいったな、ってかんじ。
特に、
5. 雑踏
6. 虹と共に消えた恋
7. ウィルス
8. モグラ・マン
9. 奇妙な世界
10. 胸が張り裂けそう
がすごい。たたみかける畳鰯のようにすごい。名曲が目白通りです!
ふられたんだ〜かわいいおまえに〜
これ、歌にできる人は他にいないっす。
そして、雑踏..................
ああ、歌詞を書こうとするだけで涙が出そう、あいた〜いんだぁ〜
さすが清志郎!
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その昔高校生だった私は「スローバラード」にキュンとなりましたが、「雑踏」には切なくて涙さえ零れそうになりました。ん~大人になった私にも充分聴き応えのあるアルバムです。お茶目なところはそのままに、胸の中にグッと入り込んでくる言葉とサウンドは、「さすが清志郎!ステキな大人になったわね!」という感じでしょうか。
この先何年も、私の大好きなアルバムのベスト入りすることは間違いなしです。