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病葉流れて (幻冬舎文庫)

価格: ¥720
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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展開が性急すぎるような気もするが青春小説としては秀逸 ★★★★☆
大学に入学した主人公がギャンブルにのめり込んで行く。
せっかく良い大学に入ったんだから、真面目に勉強して
就職すれば、将来は大企業の部長や取締役くらいには
なれたかも知れない。
でも、この主人公はそんな道は選ばなかった。
病葉という言葉が妙に合っている。

作者の自伝的小説と言うだけあって、酒、女、麻雀という
当時の大学生の生活ぶりにはリアリティに富んでいる。
ただ、この作品は主人公が大学に入学してから最初の
夏休みを迎えるまでの期間を書いている。大学に入学
してから麻雀を覚えたのに、わずか数ヵ月後には危な
そうな店で、千点千円のレートで筋者やプロ雀士と勝負
するというのは性急すぎるような気がする。

確かにギャンブルの熱気は伝わって来るのだが、少し
書き急いだのではないだろうか。資金の調達も都合良
過ぎる。実際にはこんなに上手くいかないだろう。

青春小説としては秀逸。麻雀を知らなくても楽しめます。
青春の王道 ★★★★★
 また白川道だ。

 この小説は「流星たちの宴」の主人公、梨田雅之が大学に入り、麻雀と女を通して、裏の世界にも足を踏み入れながら、成長していく過程を描いた青春ギャンブル小説。これがまたおもしろい。

 「恥ずかしいことって、他人に対して思うべきことじゃないわ。恥ずかしいということは、自分に対して恥ずかしいかどうか、それで判断すべきことよ」

 「博打打ちには二通りのタイプがいる。巧いヤツと強いヤツ。巧いヤツなんてのはゴマンといる。でもそんなやつらはちっとも怖くない。本当に怖いのは強いタイプのヤツなんだ。強さというのはどんどん伸びる。今から巧さなんてのを覚えちゃだめだ。巧さは強さを弱めてしまう。行く着くところまで博打の強さを伸ばしてやるんだ。強さの限界がきたら、そこで初めて巧さを覚えればいい。強さの限界、つまりそれが自分の博打打ちとしての限界になる。負けない博打をしたいんだったら、今からでも遅くない。博打からは一切手を引いたほうがいい。人生の時間は限られているし、もっと有効な時間の使い方がある。それとも君は、巧く生きる人生にでも興味があるのかい?」

 入寮の日に出会った哲学的麻雀師・永田の手ほどきを受け、麻雀に明け暮れる日々。雀荘で出会ったクラブのママ。彼女を通して知りあった雀ゴロと、筋者も交え千点千円、馬6万3万の勝負に出る…

 続きは続編「朽ちた花びら」で。

麻雀がしたくなる本 ★★★★☆
出張先で何気なしに手にした一冊だったが、どっぷりはまってしまいました。もともと麻雀好きの私はその主題に惹かれ読みはじめましたが、その麻雀の描写の迫力に引き込まれホテルで深夜まで読みふけっていた。思わず初めて一人でフリー雀荘に出向いたときの高ぶりみたいなものを思い出しました。これを読むと、しびれるような麻雀が打ちたい気持ちになりますよ。
過ぎ去った情熱を思い返す ★★★★★
喪失感漂う文体で大学時代を振り返る青春小説。
さまざまなギャンブルにのめりこんだ著者が、大学時代の麻雀を舞台にストーリーを展開し、大学生に普遍の情熱・反抗心・甘え・倦怠感・挫折感などなどをうまい感じに描写します。
大学時代麻雀にはまった方なら絶対楽しめると思います。