山崎まさよしの初のカバーアルバム。洋楽のカバーを集めた「COVER ALL Yo!」には、ジャズ・ピアニストとしても活躍する島健をフィーチャーした「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」(スティング)、山崎の卓越したギター・テクニックが堪能できる「Superstition」(スティービー・ワンダー)、ウクレレの音色が何とも気持ちいい「デイドリーム・ビリーバー」(ザ・モンキーズ)などを収録。邦楽のカバーによる「COVER ALL Ho!」には渋めのブルースギターが印象的な「M」(プリンセス・プリンセス)、尺八の音色を加え、日本的な情緒を全面に押し出した「月」(桑田佳祐)、シンプルな弾き語りによる「トランジスタ・ラジオ」(RCサクセション)などが収められている。原曲という"素材"に新鮮な味付け(アレンジ)を施すセンス、そして、ボーカリストとしての幅広い表現力が楽しめる。(森朋之)
マルチなカヴァーモノ
★★★★★
選曲は主にアダルトオルタナティヴシーンの有名所から。StingのEnglishman In New YorkやTrue Colorsは日本でも比較的良く知られている。この人はシンガーソングライターであり鼻にかかったようなヘタウマな歌唱法なのだが、自分の声質を完璧に把握して選曲もしくはアルバム製作をしている。当たり前に思われがちだが、これはプロでも一流の仕事であり凡百のミュージシャンではできない。肝心の中身はというとフォーキーなイージーリスニング物としてもドライビングミュージックとしても聴けるとても完成度の高いものとなっている。ギターチューニング及びアレンジがしっかりしているので、この系統にありがちな耳障りがいいだけで飽きやすいポップスにはなっていない。特にRespectは秀逸。アコースティックギター好きにもお勧め。秋から冬にかけて聴くにはもってこい。
すんばらばらしい
★★★☆☆
山崎まさよし氏についてはあまり詳しくない。
「あんまり歌がうまくない」と、少なくとも好意をもって
いない私です。それはそれとして、どうやらギターがやた
らと上手いらしい。
たまたま、私が好きな名曲をカバーしているアルバムを、
会社でBGMとしてCDを流しているので気付いた。コンセプ
トが面白い。
彼自身の好きな曲をカバーしているのでしょうが、それぞ
れタイトルを「Englishman In New York ‾ロイヤルス
トリングスとボサノヴァを一緒に」という様にコース料理
のメニューに見立てているのです。実際に、アルバムのジ
ャケットは、本人がレストランのシェフのような格好でい
るのだから、間違いないでしょう。そして、全曲を聴いて
「おなか一杯になりましょう」という雰囲気にはとても好
感が持てました。
そして、そのお味のほうですが、やっぱり「あんまり歌が
うまくない」のは変わりなかった。しかし、選曲とアレン
ジは結構いけている。私は彼のヴォーカルは苦手だけど、
このアルバムの雰囲気は結構気にいりました。
ギターはやっぱり上手っぽい。
知らない曲でも聴ける
★★★★★
洋楽はあまり聴かないので半分は知らない曲でしたが聴けました。
オリジナルを知らないのでアレンジがどうとか わからないですが 演奏はかなり好きです
すごくうれしい
★★★★★
1曲目「Englishman In New York」からいきなりかっこいい。
「Your Song」は、ギターの音色とまさやんの声がほんとうに美しく涙が出ました。
ライブでしか聴けないと思っていたカバー曲たちが、こうしてCDとなって音源に残り、これからいつでも聴けることができるんだなぁと思うと、涙が出るほどうれしいです。
いやー、これいいですねー。
★★★★★
これ、最高ですねー。大人に上質な時間を提供してくれます。40才も過ぎると、新しい音楽を探すのも億劫になって昔の好きだった音楽を求めたりしますが、このCD は昔の良さを残しながら新しいアレンジを施していて、ノスタルジックだけでないテイストを楽しませてくれます。買って本当に良かったと思える作品です。
最初のEnglishman in NY で、完全に「そうそう、これが聞きたかった!」と思えてしまいます。Sting のこの曲、大好きでした。「俺はNY でエイリアン状態だよー」みたいな歌詞。私も仕事の都合でNY に 2年ほどいましたが、アメリカの食事なんか食べてられず、ラーメンとか日本食ばかり食べてたことを懐かしく思い出します。
他にも Your Song や Just of the tow of us など耳に残る曲を山崎氏がうまく歌ってくれていて、本当にいい企画ですね、このCD。
山崎氏って英語に達者なんでしょうか。英語の楽曲なんですが、自然に流暢に、良い感じで歌い上げてくれています。聞いていて自然。リラックスして楽しめる作品です。
最近、カバーアルバムが増えているようですが…。徳永氏のVocalist シリーズなんかは氏の独特な声質は素敵だと思うのですが、選曲や質感なんかは断然このアルバムに軍配が上がるような気がします。