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河合隼雄のカウンセリング入門―実技指導をとおして

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 創元社
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問題解決に固執せず、徹底的に「聴く」 ★★★★☆
カウンセリングやコーチングをしていると、どうしても「相手の問題を解決してあげよう」と気持ちになってしまいます。

しかし、相手のためにいろいろとアドバイスをしたり、解決策を考えたりしても、相手がそれを受け入れることは多くないというのが実感です。

また、いっとき受け入れたように思っても、いつの間にか相手の気持ちが変わっていたりということもままあります。

結局、本書で著者が繰り返し述べているように、何が正解なのかは誰にも分からないし、そのときの正解がいつまでも続くかわからないのだと痛感しました。

だから、徹底的に相手の言うことを「聴く」ことで、何かが生まれてくるのだと思います。

これはカウンセリングやコーチングをする人が、はじめに身につけるべき姿勢であるとともに、カウンセリングの究極の奥義のような気がしました。
人間の生き方そのものを揺さぶる講義の記録!!! カウンセリングに関心がある人に限らず、深く人生を考えようと思う人には断然お薦め!!! ★★★★★
「入門」と銘打たれた本書は、実際に参加者がロールプレイを行い、それについての質疑も交えて、カウンセリングを行う際の実際的な諸問題についての懇切な手引きとなっており、具体的でわかりやすい。しかしながら本書は、カウンセリングの現場で起こりうる様々な困難さの可能性を視野に入れて展開されているので、ちょっと考えたぐらいではどうにも手に負えないような、深刻でつらい状況例がいくつも示される。そしてそのような、普通の意味での指導や助言、説教や忠告、話し合いが全く役に立たない、どうにもならない危機的な状況、「万策尽きた」ところにおいてこそ、カウンセリングが始まる、と河合氏は言う! だからカウンセリングは、どんな人間も魂の奥底に信じられないほどの物凄い力があり、どれほど打ちのめされ、ふらふらになっていても、きっと自分の力で立ち上がってくる、という信頼だけを頼りに、「ひたすら聴く」のが基本となるという。これは文字通り「命懸け」の仕事。本書、「聴く」ことの難しさ、恐ろしさ、危険さを読み手に突きつけてくる。読むだけでもつらく、実際にそんな相談をされたら途方に暮れてしまうような緊迫した状況例に対して、動じないで「聴く」ことの根本を説き続ける氏の姿、魂の修羅場を幾つも潜り抜けてきた人間の持つ凄まじい迫力を感じます。
カウンセリングの原点 ★★★★★
ユング研究所で学ばれ、カウンセリングの実務をこなされていた
先生の講演を本にされたものです。
分かりやすく説明がなされており、ロールプレイングを通じて様
々な参加者の質問や意見に答えておられるので、この本を読むと、
学んでいて、疑問に思っていることが載っているかもしれません。
カウンセリングの原点・大切なことが繰り返し先生から述べられ
ていますので、重要なことが分かりやすく理解できました。
相手に寄り添うこと ★★★★☆
カウンセリングを扱った、実践的で易しく、日常生活の延長にあり、職業としてではなくカウンセラー的な生き方(という言い方があれば)にすぐ使える本はないかなーと個人的に都合のいいことを考えていたらぴったり見つけたすばらしい本。
河合先生が昭和40年代に講演で語った内容を1冊にまとめたものですが、ちっとも色あせた感じがしない。
心理学の専門知識がなくても、これを読めば、人の話に耳を傾けるときの心構えみたいなものが、頭ではなく身体感覚でわかる。

誰かの悩みを聞くとき、わたしたちはどうしても「それってこうすればいいんじゃない?」って答えを出したくなる。
そのやり方は決してまちがいじゃないんだけど、カウンセリングの基本的な考え方では、そうしない。
ただひたすら、全身全霊で相手の話を聴く。
ふつうだったら降りていかないような深いところまで、一緒に降りていく。
すると人間はふしぎなもので、必ず自分のちからで立ち上がってくる。

…ちなみにわたしはいま、ふたりのカウンセラーさんにカウンセリングをしてもらっている。
ひとりは「深いところまで一緒に降りてくる」タイプのカウンセラーさんで、もうひとりは「自分の体験談を引き合いに出して考えさせる」タイプのひとだ。
どちらのやり方がいいとかではなくて、この世の中に同じ人がふたりいないのと同じように、人の話を聴く方法に正解なんてないのだ、たぶん。
ただ、自分の限界までとことん相手に寄り添っていくという姿勢が「カウンセリング」なのでしょう。
それは一見簡単なようで、しかしとてつもない覚悟を必要とすることです。
目的は話した側が癒やされることかもしれないけれど、最終的には話を聴く側も癒やされていないと、本当に聴いたことにはならないのですよね、河合先生?
さすがカウンセラー ★★★☆☆
主にカウンセリング技術を知りたかったので購入しました。
あと他の所でこの本の評価が高かったのもあります。

主に講演で話されたものをまとめて、本にした感じのものです。
だから相手との会話方式の流れです。

さすがカウンセラーというだけあって、聴く技術はすごいなーと思いました。

感心させられました。ただカウンセリングの事について本を読んだ事のある人にとっては、ちょっと似たよりな所が多いのであまり面白くないと思います。
ちょっと中盤あたりから読むのがめんどくさかったです。

読むとするなら高橋 和巳の本の方がずっといいと思います。

あと『カウンセリングを語る (上)』 河合 隼雄 とほとんど同じ内容だったのでそっちを持っているなら買う必要はないと思います。