「カウンセリング講座」の講義録に加筆してある本文は、1)日本の学校教育とカウンセリング、2)カウンセラーの技法と態度、3)カウンセリングにおける「見立て」、4)コンプレックス、5)シンポジウム~精神分析と宗教という章立てになっている。カウンセラーの心構えから、西洋文明と東洋文明の違いまで扱う内容は幅広い。
ユング心理学の系統的な講義ではないので、系統的なものを求める方は別の本にあたられるのが良い。初心者にとっつきやすく、ベテランには参考になる本である。