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新版 天文学史 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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コンパクト、明解、そして充実 ★★★★★
 人類が誕生して最初に芽生えた学問が天文学であるという話を良く耳にしますが、そうした歴史がポケット(に入れるには少々厚めの文庫なのでいささか無理はありますが)に入り、気軽に読めるというのは非常に嬉しいものです。私の興味は「近代天文学の夜明け」と言われる時代の動き。特にコペルニクス以降、ニュートンまでの天文学に惹かれます。これは「近代への移行期」(P93)と「近代の天文学I」(P166)で読むことができました。非常にわかりやすくまとめられていて、おもしろく読むことができました。

 この本は1990年に出版され、2007年に文庫化されました。文庫ということで携帯に便利ですが、体裁が日本人が慣れているレイアウトと違って、左開横組です。また、文庫の割に¥1400は高いかなぁ。内容がそれ以上だから無理もないかなぁ。などと思います。

ビジュアル版 天文学の歴史
今も昔も変わらぬ空へのあこがれ ★★★★★
 太古の昔からおそらく人々は空を眺めてきたのだろう。牧畜や農耕の必要に始まり、その大空に神話や物語を展開し、今では道具や理論が進展し、壮大な宇宙論を作り上げるにいたった。しかし本質は空への「あこがれ」であり、それを支える知的好奇心や探究心は変わらない。
 古今東西の空への挑戦の試みを丹念にわかりやすく述べた一冊。さすがに近代以降はなかなか専門的が用語や考え方が出てきて誰にでも読みやすいとは言えないが、空への飽くなきチャレンジとそれを可能にしてきた人類の知性のすばらしさは十分にあじわえる。
 特に進歩の著しい分野でもあるから、興味が広がった方はさらに最新の研究をフォローした書物に進まれたい。
天文学の歴史の中において現代天文学がもたらしたもの、そして将来への展望 ★★★★★
NASAの上級研究員や神奈川大学学長等を務められた宇宙物理学者の桜井邦朋先生が1990年に朝倉書店より出された書籍の文庫版である本書は、文庫としての値段はやや高い方ですが本格的な天文学史であり、古代、中世、近代そして現代に至る天文学の歴史を理解する上では役に立つだけでなく文庫サイズという点からもお手軽に読めるという便利さも兼ね備えています。
あとがきによると桜井先生は「天文学史」を執筆するにあたり天文学の歴史は20世紀と共にある事を忘れずに現代史としての天文学の歴史を取り扱いながら、未来に対してどのような展望を持っているのかについて念頭において書かれたとあり、それは本書の構成においてプロローグとエピローグを除いた本文の半分近くを20世紀の天文学について取り上げている所にも現われていると思われました。
天文学や宇宙科学の分野における発展には20世紀における科学技術の進歩による観測技術の発達が大きな影響を及ぼしている事は知ってはいましたが、20世紀に入って物理学分野において量子力学と相対論的力学を中心とした現代物理学が確立した事によってそれまでの天文学が宇宙物理学に変化したという事は本書を通して認識する事が出来ました。
それだけに天文学が観測中心のものから、物理学的な手法も合わさる事で現代天文学、宇宙物理学へと劇的に変化していったのが20世紀という時代でもあったという事を知る事が出来たと同時に、本書の旧版が出て18年が経った現在でも天文学や宇宙科学は今も発展しつづけ歴史を刻んでいるという事も改めて認識させられる書籍でした。