Carole Kingの曲をカバーしてNo. 1ヒットとなった"You've Got a Friend"はいつ聴いても泣き崩れそうになります。なんて美しい曲なのでしょう。元気の無い友達に、この歌詞を書いたカードを送ったことがあるのですが、本当に喜ばれました。カラオケでもいつも歌うのですが、Jamieはとても淡々と歌っていて簡単そうに聞こえるけど実は!すごく難しいのだった。
そして"Places in My Past"!美しい!!!過ぎ去った昔を懐かしんで優しく歌うJamieに涙!
"Hey Mister..."では"Fire and Rain"のヒットにより一躍時代の寵児となった彼の心情を歌っています。お金を入れてくれればいつでも悲しい歌を歌いますよ、とジュークボックスから自分の意思とは関係なしに鳴り響く自分の歌のことを歌っています。彼は自分の楽しみのために始めた音楽なのに、こんな風になるとは思っていなかった、と今の成功を語っていたので、戸惑いも少なからずあったのでしょう。
"You Can Close Your Eyes"は当時の恋人だったJoni Mitchellのために作った曲だそうです。彼女はこのアルバムの何曲かにコーラスで参加しています("You've Got a Friend"にも)。もう悲しいbluesは歌えないよ、と恋する幸せな気持ちを控えめに表現しています。ピックを使わずに弾いているギターの音色がとても優しい。
"Long Ago and Far Away"もとても美しく彼の曲の中でもとっても好きなお気に入りの曲です。確かシングル・カットされたはずです。この曲もJoniが参加しています。二人の声はとてもよく合っています。
前作の"Sweet Baby James"のジャケットの写真と比べると、このアルバムのジャケットの幸せそうな照れくさそうな笑顔は印象的です。そのまま彼の精神状態を表しているように思うのです。以後、アルバムごとにどんどんたくましく、幸せになっていく彼を見るのはファンとしてとても嬉しいことです。私がファンになったのはこのアルバムの遥か後、"Dad Loves His Work"なのですが!