小学生向きながらなかなか考えさせられます
★★★★☆
犬が好きで、書名に惹かれて読んだのが小学生のころのことですが、主人公(主犬公?)「かわいいペット」とか「癒し」ではない、いかなる逆境にあってもたくましく生きようとする、生き物としての「犬」が子供心にリアルに感じられました。ペットブームに比例して保健所で処分される犬や猫などのペット、または野生化し帰化動物となって人に害を及ぼす動物が増加している今、動物が好きな小学生や、命の教育や人間のエゴについて子供に考えさせたい親御さんにぜひとも読んでいただきたいと思います。