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大海獣ビヒモス [DVD]

価格: ¥1,500
カテゴリ: DVD
ブランド: ランコーポレーション
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怪獣映画ファンの一般常識として観るべき映画 ★★★☆☆
特撮の歴史的巨人のオブライエンの作品を、今回初めて観ました。このDVDの発売が無ければ、恐らく一生知らずに終わったと思います。良い時代になりました。

内容としては、あの時代の標準的な物ですが、人魚姫のアンデルセンの母国のデンマークが映画の舞台とは驚きました。多分撮影に協力して貰う為に、ご当地映画として製作する必要が有ったと言う事情だと思います。

特撮も頑張っているし、人間が苦心して怪獣を退治する件や、パート2を意識した?ラストシーンや、原爆実験が騒動の原因となっている辺り、初代ゴジラとかなりダブった印象を受けました。同時期に地球の裏側でゴジラと同じ発想で怪獣映画を作っていた事実にはビックリです。

街を逃げまどう人々のカットに、警官が逃げる方向を誘導しているシーンが有ったら、まさしく初代ゴジラと瓜二つです。

怪獣映画が好きな人なら、基本的な知識として観るべき映画です。但し、あの時代としては頑張っていると言う印象しか受けないと思います。
映画人の愛着が感じられる作品 ★★★☆☆
W・オブライエンの最終作。世間の評価は必ずしもよろしくなく、確かに大作感はないですが、作製した映画人の愛着が感じられ、昨今のCGを使っただけの二番煎じ的な出来の悪い作品の恐竜よりも、恐竜に躍動感があり、憎めない作品に仕上がっています。また、英国のハマーフィルムでしばしば顔を見かけるA・モレルが冷静沈着な教授役を好演していたことも、物語に説得性を与え、個人的には一見の価値はある作品と思います。
怪獣映画の王道、ここにあり ★★★★☆
個人的に以前から見たかった作品。
まず、かのハリーハウゼンの師匠、「キングコング」ウィリス・オブライエンの最後期の作品であること。
監督はと言うと、「原子怪獣現る」(53)でハリーハウゼンと組み、本作の2年後に「怪獣ゴルゴ」を送り出すことになるユージン・ルーリー。
いかに低予算とくさされようが、オールド特撮ファンとしては一度は見てみたくなろうというラインアップではないですか?
結果は・・・・予想を裏切らない、小粒ながら怪獣映画の王道と言っていい佳作でした。

内容は、自作「原子怪獣現る」に材をとった「ゴジラ」(海外版・56) に対する、ルーリー監督の返歌、といった趣き。
まず巻頭で食物連鎖における生物濃縮の考え方をもとに、強烈な放射能汚染を受けた頂点捕食者の誕生を予言しているあたりがニヤリとさせられる。
その後も、なぜかやたらに美人なブロンド女性科学者が唐突に登場するなどということもなく、米国代表vs英国代表ともいうべき2人の科学者が重厚にストーリーを展開していきます。
ハリウッド映画の常道ともいうべき本筋と関係ないコミックリリーフやラブストーリーを廃し、ひたすら硬派に怪獣ロンドン上陸までのサスペンスを盛り上げていく手法は、イギリス映画の心意気を示して楽しませてくれます。
ストップモーションアニメ部分はロンドン上陸以降の10数分と確かに短いのですが、限られた予算の中でビヒモスの巨大感を出すオブライエンの職人芸が見事です。晩年は不遇だったと言われる彼ですが、水中を泳ぐ怪獣をストップモーションで処理する意欲的なカットなど、なお情熱を失っていないことを示しています。

興奮すると強烈な生体電流と放射能を放出して敵が消し炭になるまで焼灼するビヒモスのパワフルな暴れっぷりと、逃げ惑う群衆が次々とケロイドを発症して倒れていくリアルな描写を堪能して下さい。