偶像崇拝
★☆☆☆☆
キリスト社会での当初は、偶像崇拝は禁止であった。しかし、手っ取り早く信仰を広げる為には”形”があった方がわかり易く、信仰も広まり易い。その為にキリスト世界でもイエス像であったり、マリア像が制作され信仰が拡大された。日本においても、仏教が流入され”仏像”という分かり易い”形”が登場した為に、神への信仰から仏への信仰になっていった。しかし本来、神という形は存在せぬもの。あるとしたら、それは”精神”だ。
我故郷の早池峰に祀られる姫神である瀬織津姫が、現代となって広まりつつあるようだ。そしてこの「瀬織津姫」というCDが、何故か制作された。このCDには、詩に歌が添えられ、野太いパワフルな女性の歌声によって瀬織津姫が表現されている。この時点で瀬織津姫に感じる神秘的なイメージは、かき消えてしまった。とにかく聴く事によって感じたのは、日本の神的なイメージというより、アメリカの黒人社会で歌われるようなソウルフルな歌だった。これは作曲者の音楽の人生に刻み込まれた音から導かれたものだろう。
初めに書き記したように、神とは精神であると考れば、この詩と歌を添えたCDはやはり一つの歪められた偶像であり、多面的な瀬織津姫の存在を、あたかも製作者の意図のもとに作り変えられた偶像の形であると思う。この造られた偶像的なCDに感銘を受けてしまう者はやはり、本来の瀬織津姫の姿を見誤っているのだろう。神という存在は、形を成してはいけなかった。だからもしCDにするのであるなら、人々の心を揺さぶり想像させる音のみの曲で作られるべきだ。この瀬織津姫から抱く表面的なイメージにより作られたCDを聴いて感銘を受けた者もまた、歪んだ精神を受け継ぐものとなってしまう可能性があるだろう。
目に浮かぶ光景が素敵
★★★★★
それは・・・水の流れる音から始まりました。そしてもうすぐ姫が現れるという予感までもを感じさせてくれるような曲調、そのあとにバ〜ンと姫が復活して登場し、瀬織津姫が舞っているような美しい旋律や鈴の音で、その場が(宇宙)(身体)が清められていくような一曲です。聞けば聞くほど新しい発見があり感動の連続です♪こういう曲に初めて会いました。感謝・感謝です♪
山水さんと瀬織津姫のエネルギー、大好きです。
★★★★★
このCDは瀬織津姫物語と供に
主人が買い求めました。
毎日聞いて、口ずさんでしまいます。
神楽鈴を一振りしただけで、トランス状態(瞑想の状態)に入ってしまう方なので、この曲を聴きながら
瞑想もしてみたいと思っています。
詩は、今正に動き出した神々のエネルギーを
巧みな表現で表わされている素晴らしい詩だと思います。
大地の響き
★★★☆☆
わたし的には、水の女神である瀬織津姫のイメージとはちょっと違ったのですが……。個人的には伊邪那美神のほうが近いような(汗)。
水音など入っていて、それっぽい作りになっていますが、水や川が流れるような雰囲気とはちょっと違うような気がします(汗)。
力強いリズムと歌声は、例えるなら大地母神・グレートマザーが近いような。
大地を踏みしめる荒々しさ・ダイナミックさ、命を生み出し殺す「アニマ」を感じました。
とはいえ、古来より大地母神は水・海の女神でもありますので(イナンナ・アナト・アルテミスなど)、そういう意味では縄文の姫神・遠野の母神である瀬織津姫とそう離れていないのかもしれません。
プロデュースが光る作品です
★★★★★
いにしえへの想いをはせ、毎日聴かせて頂いています。
なつかしくせつない気持ちになるのはどうしてでしょうか...
流れる様な琴の音色や、水音、鈴の音も心地よい響きです。
CDジャケットやタイトル文字も必見です。