アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』でセンセーションを巻き起こした庵野秀明監督が、村上 龍の原作を得て初めて実写映画に挑戦した。ヒロインは、16歳の女子高生たち。
水着を買いに渋谷へ出かけた裕美(三輪明日美)は、店頭で見かけたトパーズの指輪がどうしても欲しくなる。所持金が足りないので、いやらしい中年オヤジと一緒にカラオケで歌ったり、オタクっぽい青年とレンタルビデオに行ったり、ときには危ない目にも遭いながら、援交で金をもらっていく。
小型ビデオを駆使して裕美の主観を多用したざらざらした映像が渋谷の街を、そして彼女の心をとらえている。ラストで『あの素晴らしい愛をもう一度』が流れるなか、どぶ川を進んでいく4人の少女の姿は勇ましくもあり痛ましくもある。裕美の友人に仲間由紀恵、希良梨、工藤浩乃。数あるコギャル映画のなかでも最も彼女たちの真実に触れることができた傑作だ。(堤 昌司)
うん、まさに実写版エヴァという箇所がある。表現が良い。
★★★★★
擬音やアングルなどが独特で、
気もい人間も多いがこういうのは、対して自分とも一切変わらないので
激しく同意する。
こういった、感性を持って、世に出していく姿勢というのが羨ましいし、
特典映像のテレクラ体験みたいなのは衝撃的。自分もいつかやるかも、という感じがした。(■注意:特典映像はもう一つ別のDVDかもしれません!このDVDではないかもしれませんのでご注意ください。)
個人的には大好きで、いろんな人に薦めたいとは思うが、
100人いると、80人〜90人はこの作品の伝えたいことや自分の内奥がえぐられる感覚などは、特に感じないのかもしれないなーという感じはしました。
独善的かつ偽善的な自分にとっては、
こういう人間の内部と暗鬱とした部分をどろどろと表現していく作品はとても大好きですね。
援助交際したことがない監督の援助交際の映画
★★★☆☆
健全な少年が映画撮ったんでしょう
その証拠は特にそういうのが分からない自分が見ても、十分想像できるもの、考え付きそうなこと想定範囲内のものしかフィルムにはないからだ
悪い意味ではないですが、斬新という言葉は物語には見えてこずカメラワークに見える・・
カメラが普通の映画にはないとこにある
女子高生の足から見た世界とか電子レンジの中にカメラおいてみたり
そして一つ一つが事件だと思うけど事件を取り扱う映画の中には具体的な解決策や問題点を一向に提示せずただただオシャレに見せてちょっと感動入れて終わらそうとする監督がいる中で、この作品はその点、まともだと思った(これ見てストップする人も絶対いるから)
そこまで楽しめる作品だったともいえないが・・
一個一個のエピソードであまりに気分が窮屈になりどんよりし家族でもいてたとしたら終わりだなこりゃと思わせるシーンがあるので気をつけなければならない
浅野忠信が相変わらずおもしろいなと思った
何故ビデオ画像に拘る?
★☆☆☆☆
オリジナルの劇場版が見られるのは、旧版のDVDのみ。オリジナルは5つ星だけど、ビデオ版はチープなAVを見ているようで本当に気色悪い!せっかくの名編がビデオ画像によってかなり損をしている。ビデオ、LD、今回のSR版と何故に監督はビデオ画像に拘るのか、理解しがたい。
気持ち悪い
★★☆☆☆
私はこの監督はアニメを作らせたら、それこそ宮崎駿を超える天武の才があると思っています。
しかし実写の方はどうも・・・。
「他人と同じことはやりたくない」というスタンスは評価したいのですが、それが成功しているかどうかが問題。
この映画のカメラワークがそれを顕著に表していると思います。
俺にはアニメ雑誌なんか要らない
★★★★☆
アニメファンが、アニメと比較したレビューなんか痛々しくて読んでられない。自分は村上龍原作の映画が好きなのだが、前作『トパーズ』の映画を観て落胆したので、今度こそは、という気持ちで『トパーズII』であるところの本作を観た。そういえば1997年の渋谷は、世間はこうだったなという思いで、くるくると変わる不安定な映像を観た。でも、主人公たちの行動や気持ちはとてもストレートに伝わってきた。『あの素晴らしい愛をもう一度』が流れるラストでは、心の中で拍手を贈った。これはひじょうにストレートかつ意欲的な青春映画だ。そして村上龍の世界だ。
ただ、映像特典は蛇足だったと思う。