作者には演劇への愛情がない
★☆☆☆☆
劇団が舞台で、上京したての女子大学生が一応主人公になっている。
しかし、劇団の活動もいち女子大生の奇天烈なサクセスストーリーも、それを支える描写がすかすかのためにまったく重みを持たず、終始「作者はこの物語によって何を伝えたいのか」がまったくわからない。
ドラマのノベライズのせいか、頻繁にセリフの応酬があるのに対して情景描写があまりにも少ない。
ドラマを少し見たときも、全然面白く感じられなかったがこんなつまらないドラマがヒットするわけないと読み終わって思えた。
実際に演じるシーンが少ないのも原因にあるだろう。演劇を舞台にした小説なら、恩田陸のチョコレートコスモスのほうがよい。石田衣良からは演劇への愛情が伝わってこない。
演劇への愛がまったく感じられない
★☆☆☆☆
劇団が舞台で、上京したての女子大学生が一応主人公になっている。
しかし、劇団の活動もいち女子大生の奇天烈なサクセスストーリーも、それを支える描写がすかすかのためにまったく重みを持たず、終始「作者はこの物語によって何を伝えたいのか」がまったくわからない。
ドラマのノベライズのせいか、頻繁にセリフの応酬があるのに対して情景描写があまりにも少ない。
ドラマを少し見たときも、全然面白く感じられなかったがこんなつまらないドラマがヒットするわけないと読み終わって思えた。
実際に演じるシーンが少ないのも原因にあるだろう。演劇を舞台にした小説なら、恩田陸のチョコレートコスモスのほうがよい。石田衣良からは演劇への愛情が伝わってこない。
下北で芝居を見たくなること受けあい間違いなし!
★★★☆☆
下北沢の下積10年弱小劇団がメジャーにのしあがっていく過程を描いたドタバタ・コメディー。笑いあり、涙あり、明日を生きていこうという希望あり、心温まる小説。売れず飛ばずの個性豊かな劇団員がメジャーになっていく過程で、浮かれたり、喧嘩したり、恋したり、最後は結束して、それぞれの人生を生きていく姿が清々しい。
古くは「蒲田行進曲」みたいな名作があるけれど、石田衣良が「下北沢の劇団」を題材に選んだ時点で本作の成功があった。文学性うんぬんの批評があるけど、コメディーとして面白ければそれでいいんじゃないかな…。
下北沢を舞台にした青春小説
★★★★☆
今度は、下北沢を舞台にした青春小説。
池袋や秋葉原をはじめとして、石田さんは「街に対するこだわり」みたいなものがあるのでしょうか?
内容は、弱小劇団「下北サンデーズ」で繰り広げられる人間模様なのですが、主な登場人物が役者なので、キャラクタが確立していて、わかりやすい。
実在の劇場や劇団、役者の名前をもじって使っているのもシャレが効いている。
読んでいて、笑ってしまいました。
下北沢の小劇場って、いいですよね。
チョットありがちなサクセスストーリー
★★★★☆
物語の導入部から、小さな成功を収めるところまでは惹きつけられたし、青春物としては悪くないと思う。
ただ、あまりにありがちなストーリー展開と完全に読めてしまうラストには少し閉口してしまった。
演劇を本当に志している人や、すでに演劇という魔界に踏み入れてしまった人には絶対お勧め出来ない。なぜなら、これから志す人はあり得ない夢を見てしまうかもしれないし、既にやっている人は読んで憤慨してしまうのではないだろうか。
それでも4つ星にしたのは、青春物としては悪くなかったし何よりストーリーテンポが良いからである。