『Blue Lines』はマッシヴ・アタックのデビュー・アルバムであり、ブリストルのつとに知られた音楽集団、ワイルドバンチの面々が再集結してつくった作品だ。「Unfinished Sympathy」のすがすがしさ、ビートに導かれたオーケストラの見せる表情は、現在のイギリスのトリップ・ホップ・カルチャーが最初の産声をあげた瞬間を伝えるもの。ほかにも「Daydreaming」を始めとして名曲ぞろいで、シャラ・ネルソン、トリッキーら仲間たちをマイクの前に集め、ディープでダブっぽいビートとソウルフルな雰囲気を打ち出している。『Blue Lines』は、いまなお影響力を広げ続けている音楽遺産なのだ。(Daniel Shumate, Amazon.com)