1994年に発表されたマッシヴ・アタックのセカンド・アルバム。あらゆる賞賛をものにした前作『ブルー・ラインズ』で見せた、ダブ、レゲエ、ヒップ・ホップ、ソウルなどを基調とする「ブリストル・サウンド」は、今作ではより洗練され、ある種の風格すら感じさせるものとなっている。今回もゲスト・ミュージシャンは実力者ぞろい。プロデューサーにネリー・フーパー、ヴォーカルにトリッキー、ニコレットらが参加。特に、穏やかさに満ちあふれた表題曲<1>におけるエヴリシング・バッド・ザ・ガールのトレイシー・ソーン、ドアーズのカヴァー<10>におけるジャマイカを代表するシンガー、ホレス・アンディが披露するパフォーマンスは出色。翌年には本作全編をダブ・ミックスした『ノー・プロテクション』もリリース。初期マッシヴ・アタックの集大成といえる1枚だ。(山田次郎)
じわじわと引きずり込まれる感覚
★★★★★
1,3,7,8が僕の特にオススメです。
もっと人気が出てもいいと思うのは、僕だけじゃないはず・・・。
レコーディング環境がいいのでしょうか。本当にビックリするくらい緻密な構成と効果です。
素人の僕でも、製作に「時間とお金がかかってる」のはわかります。
いまさら
★★★★★
始めて聞いてから随分たちますが、今でも全然色あせませんね。全曲好きですが、M2のKARMACOMAが当時の僕にはどえらい衝撃でした。
濃密ブリストルサウンド
★★★★★
1994年9月26日リリース。濃密ブリストルサウンドである。特に最初の表題曲『Protection』は名曲だ。最後の雨の音がとても印象に残る。
ブリストルが生んだ音楽集団Wild Bunchから派生したグループMassive Attack。リズムがアーシー。ボーカルがリリカル。彼らの代表作が前作から3年ぶりに発売された本作だと僕は思う。本物のリズムが聴きたい人にピッタリです。
UKエレクトロニカ/ハウス/テクノの傑作。
★★★★★
マッシヴ・アタックのアルバムを初めて聴きました。アンダーワールドに近い感触。
1曲目『Protection』は、ラウンジ色が強いハウス。雨音が耳に残る。
2曲目『Karmacoma』は、バリを彷彿とさせるディープ・ラップ。
3曲目『Three』は、男の掛け声とふわふわした不思議な女性ボーカルが印象的な中近東を彷彿とさせる曲。
4曲目『Weather Storm』は、ピアノが印象的なジャズ・ハウス。
5曲目『Spying Glass』は、ダークな気分になるテクノ。
6曲目『Better Things』は、女性ボーカルのR&B系ハウス。
7曲目『Eurochild』は、中近東を彷彿とさせるディープ・ラップ。
8曲目『Sly』は、ふわふわした不思議な女性ボーカル(3曲目『Three』も歌っているよね?)と壮大なストリングスが印象的な、インドを彷彿とさせる曲。
9曲目『Heat Miser』は、人の呼吸とピアノが印象的な、聴いているうちにトリップしてしまいそうになるテクノ。
10曲目『Light My Fire』は、ピストル音やおもちゃの銃の音がサンプリングされているレゲエっぽい曲。(ドアーズのカバーらしい)
曲調が幅広く、それなのにとっちらかった印象は無く、統一感が感じられるのが凄い。UKエレクトロニカ/ハウス/テクノの傑作。
抽出されたエキス、濃いサウンド。
★★★★☆
~雨の匂いのする音楽。
94年発表、前作から4年ぶりのセカンドアルバムです。前作をさらに絞り込んでエキスだけ抽出したような洗練されたアルバム。1曲目のトレーシー・ソーンもヴォーカルからゆっくりと引き込まれているようなサウンドで最後まで優雅に聴くことができます。
ホレス・アンディーも参加し、ラストの"light my~~ fire"のライブで魅力爆発。
天井の高い解放感があるところで聴きたい、雨の日をインドアで楽しむようなアルバムです。~