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謎手本忠臣蔵 上

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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応援しています ★☆☆☆☆
 奥付けを見ると、著者は『信長の棺』でデビューして
以降も著作を重ねているようです。デビュー時が75歳
ですから、まさしく「成長する老い」(『読売新聞』連載
の「長寿革命」)を実践しているようで、慶賀に堪えま
せん。
 さて、本作は「あとがき」にあるように、浅野内匠頭が
刃傷に至る「宿意」を、幕府の「桂一計画」(将軍綱吉
の母・桂昌院を、公家の従一位という位階に昇叙させ
る計画)への抗議に求めています。歴史的事件の裏側
を推理で覗う手法は、『信長の棺』と同様です。しかし
本作では、最後までそのことがはっきりしないままで、
切れ味はイマイチです。おまけに、家康が江戸城を明け
渡すことを約した密書の行方が、どうこれに絡むのかも
分かりにくくて、なおさらでした。
 ただ、遊郭をめぐる薀蓄、これだけはちょっと読んで
得した気分になれました。亀の甲より年の功というとこ
ろでしょうか。
4作目が一番つまらん ★★☆☆☆
信長の棺は最低でも★4で、その後の著作はすべて読んでいるが、2分冊ものは秀吉もこれもダメですね。仮説自身はないことはないと思いますが、絡む人物の描写が浅薄でしかも散漫です。構想が固まっていないのに書いちゃった感じです。それぞれのエピソードの組み立てが拙かったのかな。あらゆる忠臣蔵物をしている者にとっては不出来と言わざるを得ません。ただ、次作に期待して★は2つにしておきます。
「片落ち」という言葉は昔からあります ★★★★★
広辞苑や古語辞典を引くと、「片落ち」という言葉は昔からあり、「片手落ち」は、明治以前には無かった。身体的欠陥を比喩にすると、イメージは鮮明なるでしょうが、品がいいとは言えない。これに敏感になった人が、「片手落ち」という言葉を避け、元もとの「片落ち」を使用するのは、賢明な振る舞いだと思います。