25年前に出会って、再読、再読
★★★★★
25年前ごろでしょうか この本に、
田中コミマサさんに出会ったのは。
風間完さんの装丁の角川文庫版です。
この小説は、私の「規範」になっています。
一言では言えない 重たさと軽さを感じる
内容でした。
当時村上春樹さんの小説に夢中になり、
主人公の「ためいき」が乗り移り、シニックな
態度を自分自身取っていた時期でした。
そんな態度を、「滑稽」に思わせて
くれた小説でもあります。
それからというもの、田中コミマサさんの
本は、訳本も含めて、ずーと本屋、古本屋で
見ては買って読み続けています。
この夏も、AAフェアーの訳本を立て続け
に読み返しましたが、面白い!!!。
カント節、など一連哲学「本」も好きですが
小説「ベトナム王女」やエッセイ「ワインの涙はそら涙」
旺文社文庫も大好きです。
この「自動巻き時計」に感電した人は
コミマサさんとの交流のあった
吉行淳之介さん「猫ふんじゃった」、
色川武大「怪しい来客簿」もお薦めです。
他にも コミマサさんが「自動巻き時計」の
初稿を小島信夫さんに読んで頂いた「くだり」
をエッセイで読みましたが、もう、何て言って
良いか、、。「文学」への憧憬が募ります。
大好きな作品
★★★★★
こういう小説は田中小実昌にしか書けない。そういうことは「物語」なんだなあと田中小実昌さん(コミさん)は笑うかもしれない。「物語」でない小説を書こうとした田中小実昌という人間に感謝します。
田中小実昌の最高傑作です
★★★★★
これは田中小実昌の最高傑作です。 版元には強く復刊を望みます。