期待外れ
★★☆☆☆
私のファンが出演していたので観たかったのですが、ほんの少ししか出番が無く内容ももうひとつでした。
チャーミング・ガール?
★★★☆☆
残酷な体験の所為で、愛に縁遠くなったヒロインをキム・ジスが演じています。
登場人物が少なく、ヒロインひとりの場面が多いためか、
微妙な仕草だけで感情を表現することを要求されたようです。
キャリアのある女優だけに、演技はとても堅実でした。
不幸な過去があり、ちょっと病的(?)だからか、本作のキム・ジスは気の毒なほど痩せており、
血管が浮き出した手や足のアップは痛々しく見えます。
しかも殆ど笑わないヒロインが「チャーミング」であるか、私には疑問でした。
ヒロインが仔猫を拾う公園に韓国の国花ムクゲが咲いていました。
彼女の心にも花が咲けば良いのですが。
キム・ジス 待望のスクリーンデビュー
★★★★☆
1992年のデビュー以来,「LOVEサラン」「ドクターズ」「太陽の誘惑」「神話」「英雄神話」「英雄時代」など,多くの作品に出演し,演技の堅実さと透明感あふれる美しさで韓国TV界で不動の人気を得ていた‘キム・ジス’が,満を待してのスクリーンデビューです。
彼女の実績からすれば当然のこととはいえ,第26回青龍賞(韓国のアカデミー賞)新人女優賞を史上最年長で受賞しました。
そして監督は,第2の‘キム・キドク’とも言われる新鋭の‘イ・ユンギ’です。彼も長編の監督は本作が初めてですが,全編手持ちカメラによる撮影を採用し,斬新な映像美で一人の女性の現在と過去をシンクロさせ,彼女の心底や彼女を取り巻く人間関係を巧みに映し出しています。
29歳の女性,郵便局員,一人暮らしのチョンへ。
彼女の日常は,仕事とネコとテレビ,心には忘れることのできない傷を負っています。
そんな彼女を時々深い悲しみが襲いますが,だれにも相談できずに耐えています。
弱音を吐かず,常にマイペースを崩さない彼女の姿は凛として美しいのですが,今年の夏,チョンへの中で何かが変わろうとしています。
本作で実力が証明された彼女は,チョ・ジェヒョン共演の「ロマンス」,ユ・ジテ共演の「秋へ」,ハン・ソッキュ共演の「微熱」と立て続けに主演が決まりました。
おまけ:本作の受賞歴
2005 第55回 ベルリン国際映画祭 アジア映画振興機構(NETPAC)賞
2005 第7回 ドーヴィル・アジア映画祭 審査委員大賞
2005 第21回 米国 サンダンス国際映画祭 コンペティション部門 招請
2004 第9回 釜山国際映画祭 ニューカレンツ(最優秀アジア新人作家)賞(イ・ユンギ)
2005 第6回 釜山映画評論家協会賞 新人女優賞(キム・ジス)
2005 第26回 青龍映画賞 新人女優賞(キム・ジス)
2005 シンガポール国際映画祭 シルバースクリーン部門 監督賞,女優主演賞(キム・ジス)