最終章、吐が活躍します
★★★★★
連載13年のネオ時代劇、
とうとう最終章に突入です。
江戸城での大立ち回りの後日談です。
万次さんは戻ってきたものの片手落ち、
瞳阿たちは去り……
嵐の前の静けさか、
凛の恋心にも触れられます。
可愛いぞ、凛!
そして無粋だぞ、万次!
追い詰められた吐と、
雌伏より目覚める天津……
お話が動いていきます!
最後の晩餐
★★★★★
万次・凛にとっても、吐にとっても、天津にとっても、
この21巻が最後の平和な巻となるのではないでしょうか。
20巻の劇的な狼煙を受けて最終章開幕!
凛の発情も魅力的ですが、やはり今巻の主役は吐さんでしょう。
手負いの獣の最後の抵抗。切腹に気後れなく背水の陣で短気決戦を
しかける決死の覚悟たるや見事!ただ、切腹させられることについては
天津さんの意見に賛成です。責任をとることは確かに重要ですが、
彼の功績、今後の貢献度を考えると、死なすにはあまりに惜しい。
あの奥方の凛々しさときたらピカイチ!吐家の嫁としてイメージ通りでした。
あれで脇役なんてもったいない。ただ本人は前にでないだろうな〜
登場人物のいろんな背景を知ってしまった今、私の願いは唯一つ!
「皆、生きて幸せになってくれ!」
あれだけ、ツライ想いをしてきて虚しく死んでいくのは哀しすぎる!!
最終章開幕。
★★★★☆
▼あらすじ
「不死実験」にまつわる一連の不祥事の責任を取り、
切腹することになった吐鉤群。
刑の執行に一ヶ月の猶予を得た吐は、
子飼いである「六鬼団」を率い、
逸刀流の殲滅に乗り出す!!。
▼感想
ついに本巻から最終章がスタート。
ここに来て“風紀委員キャラ〈?〉”である
吐の娘・杣燎が登場(ファザコン!!)。
瞳阿とバトンタッチということでしょうか?
「属性」は違いますがw
まあ、それはともかく問題は奪われた卍の左手です。
どうやって取り戻すのかが、個人的に一番気になっています。
(本来あるものがない、というのはなんか落ち着かないんですよね。)
▼付記
カバーを外して表紙・裏表紙を見るのもお忘れなく!!