いつの時代も当てはまる女性の「美しさ」を説いた言葉の数々
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戦後のすさんだ日本の中で、「女性の美しさ」を説き、女性誌の基礎を作り上げるだけでなく、デザイナー、人形作家など多方面にわたり活躍を見せた中原淳一氏の言葉を集めた一冊です。
中原氏の美しい絵はそれほど登場しませんが、「女性の美しさとは」を語った一言一言に、心が洗われます。
中原氏の他の本を数冊読んだことがある私は、中原氏の言葉を集めた本は他にもあることは知っていますが、この本で特に印象深かったのは、
『「日本人は」とか「日本人なんて」と欠点や不合理は日本人だけにあるもののような良い方をする人がよくいます。
これこそ、日本人の悪いクセではないでしょうか。』
という言葉です。
中原氏の他の本では見られなかったような、鋭い言い回しのように感じましたが、今の時代にも見事に当てはまる一言(むしろ、今の時代の方が当てはまる一言)だと思いました。