長崎で学徒動員された日の記録です
★★★☆☆
原爆投下された日、川に泳ぎに行って飛び込んでいて助かった人、トイレに入っていて、光線をさえぎる壁側に寝ていて、命拾いをした人。同じ場所で働く学徒動員の仲間でも生死を分けた。(被爆者談)この本は、本来学生でありながら、学業は中断し長崎の兵器工場に動員された学生の記録です。そこにはドラマが描かれているわけではありませんが、事実を記録しているその行間から物語が伝わってきます。当時の生徒の思い、教師の、家族の思いが伺えます。少し難しいかもしれませんが、こういう記録を読むことも大切だと思います。