さくらさんの真髄
★★★★★
子供の頃、よく思っていたこと、悩んでいたことが、
そのまま書かれていて、すごく共感しました。
「ちびまる子ちゃん」のポジティブな笑いは、
この本に書かれたような、自分の中のネガティブと、
ちゃんと向き合った時間を経ているからこそ生まれているんだと思いました。
さくらさんの作品には、爆笑の中にも、さくらさんなりの哲学というか価値観が、
筋として通っていることが魅力なんですよね。
だからこそ、時代を超えて、みんなが笑えるんですよね。
「笑いのない本を書くべきか悩んだ」とあとがきにありましたが、
そういう意味で、この本は、さくらさんの真髄なんじゃないかと思いました。
一見単純な子供の頃の思い出話みたいなんですけど、
忘れちゃいけない、大事なことが沢山書かれている本でした。
この本をバカにしない人が、本当の大人なんじゃないかなぁと思いました。
陰の部分を書いたようなエッセイ
★★★★★
あとがきで感動してしまった。
さくら先生の陰の部分を書いたようなエッセイ。
さくら先生自身が、自分に問いかけているような。
やっと、今まで吐き出せなかった『よくない自分』を笑いながら話せる時が来たような。
自分も小さい時に、自分にしか分からないことで悩んで、大人たちとは距離を置いてたっけな。
子どもはバカなのではなく、知らない分からないだけなのに。教えてほしいだけなのに。
それが理解できて相手してくれる大人に出会いたかった。
自分がせめてそうなれば、いいと思う。
目立つ話ではないけれど、好きになれる読後だった。
?
★☆☆☆☆
さくらももこのエッセイが大好きで今回も買いましたが本の帯に書いてた「王道!」とか「新境地にして最高傑作!」とか褒め称えてますが一体何が言いたいのか書きたいのか読んでて分からなかったです。
面白さを求めている方にはオススメできません。
あとがきを読んでも大物作家にゴマをする編集部とのやりとりの会話という感じがして少し引きました。 さくらももこ自身あとがきで「何を書けばいいのか分からない。」と書いてますがそんな中途半端な気持ちで書いたものすら人気作家だからとりあえず何でも本にするってのはどうなんでしょう...。
個人的には読んでてすっきりしないエッセイでした。
わかる
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私も、大人になった今でも、小さい頃の記憶がハッキリと残っている。
そのため、このエッセイに共感できるところがたくさんあった。
特に、共感できたのは『心の声』についてだ。
私も、ほとんど同じことを感じていたので、非常に驚いた。
何度も読み返したくなる!
★★★★★
一気に読みました。
こどものころ感じていた、悔しいこと、不安なこと、
言葉にできなかったことが
まとめられていました。
さくらさんと私は、
違う人間なので、体験的にぴったり同じとまではいかないけど、
女の子の微妙な感じ方を言葉にしてくれたこのエッセーに、
本当に感謝します。
こどもの微妙な不安な気持ちを
表現してくれて、本当にありがとう。
そして、久しぶりに子どもの感覚を
思い出させてくれてありがとう。
今の子どもたちも、こんな気持ちで
いるんだろうなー。