インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

メディアは戦争にどうかかわってきたか 日露戦争から対テロ戦争まで (朝日選書(778))

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 朝日新聞社
Amazon.co.jpで確認
メディアの有り様を考える ★★★★★
 メディアの有り様をまとめているものが何かないかと探して発見した
のがこの本。レビューを読むと、特に最近投稿されたものに関しては、
「小器用さだけ」など、かなり辛らつな言葉でけなされている。
しかし、「教科書になった」と満点の評価をしている人もいる。
評価の良し悪しが激しい。
 そこで、どんなものかと思って実際手にとってみることにした。
 最初は「メディアと戦争」という題材的に、重たく、読みにくいかと
も心配だったのだが、実際に読み始めてみると、まったくそんなことは
なかった。とても丁寧に書かれており、丹念に調べ上げられた色々な
記録からの引用も多い。記憶に新しい同時多発テロやイラク戦争なども
盛り込まれており、昔も今も、いかにメディアが色々なことを左右する
大きな力を持つか、改めて考えさせられる。
 メディア利用に関する様々なかけひきも生々しく書かれている。新聞
に連載されて後に単行本化した「カラシニコフ」を対比に挙げているレ
ビューもあったが、「カラシニコフ」のように、エッセイに近いルポタ
ージュとは異なる立場で、具体的な記録を裏付け資料として客観的に書
かれているメディア論であるため、非常に説得力がありわかりやすい。
次々と興味深く読み進められる。
 メディアによって変化する情勢。メディアがもたらす情報によって、
人々がコントロールされてしまう事実は脅威である。本著はそのことに
対し、マスメディア関係者に対して、より公正な報道をと、警鐘を鳴ら
しているようにも思える。
 メディア史としてはもちろんのこと、近代の戦争史としても、様々な
見地から読むことができるので、勉強になる。私には確かに「教科書」
「教養書」として最適だった。関係者の間では「専門書」という扱いに
なるだろうが、メディア関係以外の人や学生にも、「教養書」としてお
すすめできる1冊であると思う。
貴重な示唆を与えてくれた本 ★★★★★
 戦争を縦軸に巨視的、有機的に対象に迫り、ジャーナリズムと国家権力のあり方を検証している。私たちにとってマスメディアとは何なのか、ということにも貴重な示唆を与えてくれる。
 ジャーナリストを志す学生にも、企業やお役所の広報担当者にも参考になる1冊だと思う。
私には面白く読めたし勉強になった。購読して良かったと思う。
重大な欠落 ★☆☆☆☆
 この本は日露戦争から、現代のテロまで一見、要領よく述べているようにみえる。
 だが、メディアと戦争の間にはナショナリズムの問題がからむ。メディアはナショナリズムの変数といえるのだが、その考察は全といっていいほどない。
 単なる肩すかしの著作に過ぎない。
発見無しの著 ★★★☆☆
 ハルバースタム、アーネット、ウッドワードらの歴史的な名著をつまみぐいした過ぎない貧しい内容である。日露戦争の著述から、既視観を感じた。

 ただし、読みやすくうまくまとまってはいる。でも、どうせ朝日の元記者が手がけるのなら、満州事変を契機とした自社の戦争協力を綿密に検証したほうが、よほど有益であったろうに。
私の教科書となった本。 ★★★★★
この本は、優れた学術書であると言える。戦争とメディアの関係について、あまり知識がない人、またそれなりに知識をもっている人のいずれにとっても、得るものが大きい書物だろう。
日露戦争から現在のイラク戦争まで、著者が実に詳細に調べあげている様子が伺われる。私自身、ひとつひとつの戦争の大体のところは知っているつもりだったが、それが“つもり”であったことに気付かされた。こういう背景があったのか、戦争と戦争の間にこんなつながりがあったのか、という驚きでいっぱいだった。
また、元記者なだけあって、人を退屈させない文章だ。この本は、私の“教科書”として保存されることだろう。
このような分野に少しでも興味がある人に、大変おすすめだ。この本は、あなたの知識の基礎を築いてくれることだろう。