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徳川家康(14) (山岡荘八歴史文庫 (36))

価格: ¥777
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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朝鮮出兵〜秀頼誕生。 ★★★★★
千利休の切腹、秀長、そして鶴松の死ときて、大政所の死・・・・と
まるで今までの好運から見放されたかのように、次々と不幸が秀吉と
豊臣政権に訪れます。この秀吉の‘朝鮮出兵’ですが、発想そのものは
決しておかしなものではないと思うのですが、戦の準備や展望については、
何ともオソマツでした。元々、秀吉以外はこの出兵には反対で、
早期終戦→講和のシナリオありきで、開戦した経緯の帳尻が度重なる
‘豊臣家の不幸’で計画通り進まなくなりました。

そこで家康公、あくまでもポスト秀吉を視野に入れ家臣たちを鍛え始めます。
本多佐渡守正信もこの頃からグッと器を大きくし、家康公の側近として
重きをなしてきます。今までの‘随風’改め‘天海’が改めて、公と
江戸で会見します。

一代の矯児‘秀吉’のその天才ゆえの孤独を冷静に観ていたのが、家康公でした。
巻の最後にその後の諸々の発端のもとである運命の子・秀頼が呱呱の声をあげます。








家康52歳 ★★☆☆☆
千利休の切腹、鶴松の死、朝鮮出兵、そして、秀頼の誕生、のあたりです。
秀吉が子(鶴松)を失う懊悩、そして、新しい子(秀頼)の誕生による恐怖と狂喜が描かれています。老いてさまよう秀吉、そしてじっくりと地歩を固める、というか津々と存在感を増す家康のコントラストが印象的な巻です。それにしても家康は地味でどこか陰々茫洋とした感じです。
それなりに読ませますが、ゾクゾク感が薄いです。