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沖田総司―六月は真紅の薔薇 (下) (人物文庫)
価格: ¥693
カテゴリ:
文庫
ブランド:
学陽書房
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爽やかな青春小説ではありましたが・・
★★★☆☆
文章も読みやすく、歴史小説には珍しく「僕」という一人称で、沖田自身が回顧する形式になっていました。新撰組の沖田というより、沖田総司という一人の青年の生き様、恋愛、死の受け入れ方に重きを置かれた小説といっていいと思います。であるからこそ、読者によって、好き嫌いははっきり分かれると思います。なぜなら、新撰組につきものの、時代に翻弄される哀愁は、そこにはあまりなかったし、あの時代を生きた沖田の感性は、果たしてこうであったろうか、と疑問に思う部分もありました。余談ですが、筆者は「当時も「「僕」という一人称はつかわれていた」と書いていましたが、ある史家によると、それは過激な倒幕志士の間のみであったとか。また、司馬遼太郎氏の新撰組血風録では、総司の恋の相手は違う人物なので、読み比べられたら面白いかと思います。
ファン必見
★★★★★
すごく、良かったです。何度も読み返しました。
生と死の狭間での緊迫感、葛藤、純愛、それら全てが心に響きました。
ラストもお恥ずかしながら泣いてしまいました。
文章自体もそれほど難しくなく、すんなり感情移入できてしまったのが、運のつき、だったのでしょう。
年甲斐もなく、号泣です。こういう人物が、現代に居てくれたら……。
そう、感じた作品でもありました。
とにかく、おすすめです。