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ファースト・レディ (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

価格: ¥1,000
カテゴリ: 文庫
ブランド: 二見書房
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子どもたちもロマンスもいきいきと描かれて ★★★★★
この作家を知ったのがこの作品でした。こどもたちとヒロインのやりとりに暖かいきもちになります。
こんな赤ちゃんが、こんな魅力的な恋人がいたらと思わされ、また読みながら自分がこの小説を
映画にするなら、誰をキャスティングしようかとわくわくさせられました。
ほんとうに映画のように主人公が恋をし、子どもたちと接して自分を取り戻していく様子に
多少できすぎとおもいつつ引き込まれ、読み終わった後別の作品も読もうと思いました。
翻訳がイマイチと無理のあるストーリー ★★★☆☆
まず翻訳がイマイチだったと思えて仕方がないです。キャラに合わない言葉使いで、文章もかなり稚拙に感じました。
ストーリーも設定や持って行き方にだいぶ無謀な点があって、納得して読み進むにはちょっと無理がありました。ヒーローとなる相手の人柄や登場人物達は良かったんですが、主人公の考えがとても幼稚な所が多々あり、最期がよりあり得ない事になっていて、買って本当にがっかりしました。
ファーストレディの役割に疲れて大冒険 ★★★★☆
ファーストレディの役割に疲れてホワイトハウスを抜け出した未亡人ニーリーの冒険物語。
一見、突拍子もない設定ですが、読み始めるとたちまち引きずりこまれていく
面白さがあります。
ジャーナリストのマットと、女の子と赤ん坊と一緒の珍道中、
その中で交わされるウィットに富んだ会話がなかなかいい。
マットもニーリーも、意地っ張りなんですよ。

愛に飢えたティーンエージャーのルーシーの心理もよく描かれていました。
結末に少し無理があるような気もしましたが、全体としては楽しく読めました。
丁寧に書かれていてよかったです ★★★★★
大統領だった夫の死後もファーストレディとしての務めを果たしていたニーリー。しかし、次第に息苦しくなり、ほんの少しでいいから「普通の」生活をしてみたいと、ある日ホワイトハウスから脱け出した。あてのない旅の途中、彼女が同行することになったのはジャーナリストで大男のマット、生意気なティーンエイジャーのルーシー、赤ん坊のバットという奇妙な取り合わせだった。

著名人がつかのまの自由を求めておしのびの旅へ、というのはよくある話ですが、この作品はよくできていると思います。赤ん坊へのトラウマや亡き夫の秘密など、ヒロインの感じていた重圧が深刻で、だからこそショッピングモールやピクニックといったありふれた日常生活を珍しがったり、「もう一人の自分」になれて喜んだりする心情が素直に伝わってきました。
ロマンスではあるけれど、二人の女の子も重要な役割を果たしていて、特に難しい年頃のルーシーの心の揺れが丁寧に書かれていたのもよかったです。
最後がちょっと極端では?という気もしたけれど、読んだ後、満足感はありました。
ハリウッド映画のように楽しめる佳作。 ★★★★★
ロマンス小説のお約束を踏まえながらも、
陰影深い作品に仕上がっています。

とりわけ女性陣の性格描写が繊細なので、
それぞれの場面で心の底から感情移入してしまいます。
また辛口の会話が魅力的で、
誰の発言かが即座に理解できるのも安楽です。

もっと重厚な1冊を読ませて欲しいと感じる作者です。

コーンウェルやディーヴァー級の大物になると感じました。