奥が深くないのは文学ではなく、著者のほうである
★☆☆☆☆
「小説や文学はそれほど奥が深くない」
という旨のことを言っているが、どのような文脈でもこんなことを言ってしまうのはあまりにもだらし無い。小説や文学を巻き込み、著者の浅薄さまでそれらを引きずりおろすこのような言動に、「ことば」に対する雑な姿勢が伺える。
今回は聴講者が学生であったが、全体として学生に対して失礼な姿勢のように感じた。学生だったら、こんな感じのことを言っておけば良いだろう、、という甘えと傲慢さからくるものでしょう。
この本から、人として芸術に望む姿勢、を学ぶところは皆無である。そこまでこの方に求めるのは酷かもしれませんが、その姿勢なくして技術というのは育たないのではないのでしょうか?そういったことを踏まえて時間をつぶしたいのであれば、、といった感じでしょうか。
また、些細な部分であるが引用している小説の説明に確かな誤りもある。
文学部の講義を受けてみたい
★★★★☆
僕は音楽大学に通っていたので、一般的な大学でどのような講義が行われているのか、殆ど知らない。しかし、本好きのぼくにとて、文学部の講義はどのような事を行っているのか、非常に興味があった。
この本の内容には、賛否両論いろいろあるだろう。ギャグはつまらないし、他者の作品批判は気分を悪くさせられるし、男尊女卑の発言も不快だ。けど、それらをひっくるめて、大学の講義というものはこういうものなのかという事が、知ることができた。これだけでも、充分、読むのに値する本だと思う。
下世話すぎ!
★☆☆☆☆
内容はともかく、著者の人柄に嫌悪感を覚え、途中で放り出してしまいました。
学生相手に面白い授業をしようとしているのは分かるけれど、しょうもない冗談とかシモネタ(?)ばっかりで、「アンタ大学生をバカにしてるんちゃう?!」って思う事多々。
極めつけは面白い私小説のネタ(男女別)。女子なら『処○喪失』男子なら『初イ○ポ』って・・・。
芥川賞作家かなんか知らんけど、ただのセクハラ・アカハラ親父か?
まぁ、少し古い本なので、当時はOKだったのかもしれないけど、大学での文学教室、というイメージには程遠い現実。
あと、(笑)の連発に寒気が走りました。根暗解消のためにワザとやってんのはわかるけど、キモ〜っ!
おきらく文学論だけど、書いていることは正論
★★★☆☆
芥川賞作家・三田誠広のワセダ大学小説講義録シリーズ第一弾。
自分的には、ちょいと物足りない感じだけど、“書き手”
という視点から、文学をとらえたことがない人にはおすすめ。
小説って、読むのも面白いけど、書くのはもっと面白いんだろうな。
趣味でいいから始めてみたいな。
タイトル通り、天気の好い日は小説が書きたくなる内容です。
特に好きな項目は、小説に小道具を用いるという話で、
作家 三浦哲郎氏の作品『拳銃』の紹介には涙がこぼれました。
心の中に抱くどうしようもない葛藤。それが文学の種に
なるんだなと思いました。
著者の三田さんは、作品の紹介がうまいというか、
自分が本当に愛し、感動した作品を紹介してくれているので、
簡単な紹介なのに「ぜひ読みたいっ!」と思わせてくれます。
ただ、個人的には第二弾の『深くておいしい小説の書き方』がお勧め。
なんというか・・・
★☆☆☆☆
下品で最低と思いたくなる文言が多々。
伝統を重んじながら、例を出してくるのはハリウッドや西洋古典。
なぜ、評価がこんなに高いのか首をかしげる。