この人ほんとに六壬知ってるのか？と思いました。
まったく実践では使えないし小坂眞二『安倍晴明撰『占事略決』と陰陽道』を簡略しただけの安易な内容ですので買うならこちらをオススメします。CD-ROMもどう使っていいかわからないし、こういったものをただ付ければ売れると思ったのでしょうか？タイトルどうり「まれにみるハズレ本」です。

小坂眞二氏が、２００５年に研究書を出版しており、小坂眞二 『安倍晴明撰『占事略決』と陰陽道』 汲古書院、2005年が原書です。原書の内容を簡略しただけの安易な内容には失望しました。

ものすごくお買い得な本です。「占事略决」の解説と六壬神課を行うソフトがついています。しかも、以下のサイトでソフトについてはフォローがされています。
http://www.the-fortuneteller.com/hokuto-hei/support/ryaketsu.html
占事略决という本は安倍晴明自身が書いたであろうといわれている六壬の奥義に近い本ですから、入門レベルから解説しつくすことは難しいと思います。
この本ではとにかく六壬で占うことが可能になっている点が素晴らしいです。
他の方も指摘されているように、本物の六壬神課の入門書はほとんどないです。東洋書院の本くらいでしょうか。
実態が知られていない割には有名ですね。安倍晴明のおかげかな。ぜひ、体験してみてください。

2400円でこの内容はひじょうに安価です。
ただ、通常のレベルの頭では解読不能な難解本ではあります。
解説が、非常に分かりにくいです。
もうちょっと親切な書き方があるのになぁ……という感じです。

ちょっとお勉強したいというレベルではなく、六壬を極めたい人向け。
ただし本場中国の六壬ではなく、あくまでも平安時代の土御門家伝来の「占事略決（ニスイ）」の解読本です。

安倍晴明とか、陰陽師が好きな人なら楽しめます。
いわゆる廉価で出ている陰陽師占いと比べると、かなり本格的な専門書です。
純粋に六壬神課を学びたいのなら、東海林秀樹氏の本がおススメ。あわせて読まれると、けっこう実践的に占断ができそうです。

こういう良い本は発行部数も少なくてすぐに市場から消える可能性も高い。
早めに抑えておいたほうがいいです。

東洋の占いを真面目に研究する人にも、大事だとわかっていておざなりにしていたり
スルーしている箇所をわかりやすく書いていてくれています。
六壬をやらない人も勉強のおさらいのつもりで目を通してもいいと思います。