さすが中華街の名店“聘珍楼”のシェフのレシピだけあって、材料も作り方もものすごく本格的っぽいです。材料の入手のしやすさ、手間を考えると“美味しかった香港の味を家庭で再現してみるか。”くらいの気持ちでは太刀打ちできそうにない料理ばかりです。本当にこれが香港の家庭の味なのかなぁ。
ただし、面倒な作り方や材料を丁寧に解説してあるので、本格的広東料理に挑むぞ！という覚悟の有る方には向いているのかも。
盛り付け例もとてもおしゃれで、どこまでも“聘珍楼”です。決して“大牌档”を期待してはいけません。

　昨日、満を持して、お客さん十人を招いての中華料理晩餐会を催しました。もちろん、尊敬してやまない広東料理界の巨匠、謝華顕先生のレシピから、すべての献立を決めさせていただきました。まずはﾁｬｰｼｭｳ、貝の湯引き、ピータンと塩卵の茶碗蒸し、広東白菜の炒め、中国ソーセージごはん、ココナツミルクのお汁粉・・・・甘い点心にも挑戦、最後は鳳凰単そう、という中華街の聘珍楼で薦められた香りの良い台湾のお茶で締めくくりました。晩餐会は大成功、私の料理は「天才」？とまで称えられました。われながら本当にプロ級の出来だったとおもいます。がんばってがんばって謝先生のレシピに忠実に作りました。すばらしい夜でした。あまりにお世話になってぼろぼろになった「香港菜単」新しいものをもう一冊かいました。ほんとにいい本ですよ。真の料理好き、おいしい物好きの人にだけ、お勧めしたい一冊です。

香港に旅行する前に購入しました。
大好きなお店の総料理長の本でもあり、
また、中を見て美しい盛り付けの美味しそうな料理の数々に
旅行への期待も高まりました。
が、旅行先で入った香港の庶民的なお店では、
本に載っていたようなメニューはなく・・・
やっぱり日本の有名なお店だから、メニューも高級なものなんだろう、
と勝手に解釈していました。
そして、帰国後ずいぶん時間が経って、今、見直してみたところ
｢ん・・？｣
当然材料も良い物なんでしょうが、料理って、同じメニューでも
器と盛り付け方で、こんなに違って見えるんですね！
香港旅行で料理に満足できなかった方、この本の料理を食べたら
きっと大満足できると思いますよ（笑）