実に分かりやすい本で、サラッと読めてしまいます。

「子どもを信じよう」とよく言われますが、具体的にどういうこと？と思っている方、「怒っちゃいていけない！」と思いながら、ついつい怒ってしまう方、思春期のお子さんに手を焼いている方、この本を読めば「なるほど！」と腑に落ちることでしょう。

「女の子に好かれるお父さん」は、現在幼い娘にデレデレの私の夫も熟読し、「いつまでも子ども扱いしちゃいけないんだな・・・」と気を引き締めていました。本書で薦められていた「父娘の共通の趣味」もこれから探してみる、と言ってました。
夫婦揃って楽しめる本だと思います。

いつも身近な事例満載でわかりやすく、実践してみたくなるコーチ＆ライターの川井道子さんの子育てコーチング術。
内容は女の子を育てるノウハウとは少し違う。女の子に限らず、子どもに対する親の在り方を呈示している。その中で、女の子の成長に特徴的な点を挙げて関わり方のコツが書かれている。
おなじみダダッ子のペコちゃんが今回もたくさん登場する。ペコのダダが問題だと思ってきた著者川井さんが、実はダダによって自分自身が感情に振り回されてしまうことだと気づいてから、「ペコからダダをとったら、それはもうペコじゃない。ダダも兄弟ゲンカも全部ひっくるめて、それがペコなんだ。そして私は、そんなペコが大好きだ」と思うようにいたった下りは、思わずホロリとした。
かつては女の子であったお母さんはまだしも、お父さんにとって女の子は難解な生き物。そんなお父さんに対するアドバイスが盛り込まれているのもありがたい。