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新装版 光と影 (文春文庫)

価格: ¥616
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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外科医としての視点 ★★★★☆
渡辺淳一の初期作品は患者をmaterialと見なし冷徹に観賞している。
軍医の気まぐれで一人はアンプタし(切断し)、もう一人は腕を残した。
そして腕がある凡人が陸軍内で栄達し、アンプタされた非凡な青年は単なる事務員としての生涯を終えている。当時の医学水準を鑑みればアンプタがスタンダードであって、感染症の問題を考えれば徒に腕を残すわけには行かないわけである。だが気まぐれで腕を残された凡人が、腕のない優秀な人間の何倍も光の射す路を歩く。文字通り人生など偶然の産物でこの青年二人はたまたま軍医の気まぐれで路が別れたが、誰の人生も気まぐれで左右される霧のようなものであろう。
運命について真剣に考えさせられた ★★★★★
運命には絶対に光と影がある。いくら一生懸命努力してもやはり運命ってあるのかなって感じるときは多々あります。影があるから光が輝く。しかし人生ってそんなに簡単に割り切れませんよね。この作品はその割り切れない人生を非常に上手く描いています。そのほかにも渡辺さんの医師ならではの視点から人生を描いた短編がてんこ盛りです。
彼ら2人の運命の光と影を決めてしまったのは・・・ ★★★★★
西南戦争で同じような傷を負った2人の軍人・・・・・。
小武敬介は片腕を切断されて自暴自棄になって廃人同様になってしまう・・・
しかし、彼より重傷であると思われていた寺内寿三郎は腕を切断されずに不自由ながら出世の階段を登り詰める。彼ら2人の運命の光と影を決めてしまった原因は、なんと意外なものであった・・・・

渡辺淳一作品には数多くの短編名作が存在するが、直木賞も受賞したこの「光と影」こそ同氏の代表的作品である。