本書には箱に入らない形態の本もあるが、通常の本とは異なる形と図版ならではの焼けなどを考えると、こちらの箱入りの方を薦めたい。
非常に生育地での状態がわかる写真が選ばれており、高山植物という「生育場所」で区別されている植物たちの特徴がわかるようになっている。

本著は最高の写真集でありデータブックです。

写真ははっきりクリアーに美しく、そして大きく、
コメントも十二分。

あらゆる観点から活用できます。

同じシリーズの「日本の野草」は、範囲が広いが、本著は範囲を高山植物に限定している。このシリーズは写真がきれいで大きく解説も詳細で有用です。これだけ見やすい図鑑は他にないと思います。

ハンドブックの類で不足を感じた人に。日本の高山植物を種類別に美しい写真と共に解説してある他、似たものの見分け方や豆知識を記したコラム「ワンポイント・リサーチ」もあって実用的。巻末には、学名と和名による索引だけでなく、国内の代表的な山域の花旅ガイドを掲載している。

千種類近い植物が種類別に並べられているので、山で見かけた花を同定するには多少の知識もしくは全てを見渡す根気が必要。見たものが大体何の仲間なのか、自力である程度の見当を付けられると調べるのも早くなる。種類別にサムネイルを並べたページや、種類別に小分けした索引などもあるともっと便利だったかもしれない。