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阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫)

価格: ¥1,058
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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魯迅の代表作が凝縮 ★★★★★
以前、別の文庫でも読みましたが、
やっぱり藤野先生も読んでおかなきゃと思って、
買ってあったもの。
今回の出張で読みました。

岩波文庫が『吶喊』の構成そのままなのに対して、
講談社文芸文庫は第一小説集の『吶喊』と第2小説集の
『彷徨』、そして自伝的回想録『朝花夕拾』から抜粋している。
魯迅の代表作を広く読みたいならば、こっちのほうが
いいかもね。

藤野先生は『朝花夕拾』に掲載されており、本書では
最後に載っています。
日本留学時代の仙台の恩師、藤野先生との交流と
描いた話だとは知っていたけれども、
もっと深いテーマを描いているということを知る。
医学校にて、「中国は弱国であり、中国人は低能である」と
見られていることにづかされ、また、ロシアスパイとして
処刑される中国人のフィルムを見ることとなる。

そこで、近代医学をもって、祖国に貢献しようと
思っていた魯迅は、医学を捨て、文学によって、
祖国の人々を内面から変えていこうと志すのである。

まさしく、関口知宏の「異郷有悟」である。

『吶喊』や『彷徨』は清代末期民国初期の憂いを描いて
いるけれども、「藤野先生」は日本が舞台だけに、
中国に暮らし、最近の日中関係にもいろいろ思うことが
あるだけに、考えされられることもありますね。

巻末の解説を読んで思い出したけど、「故郷」は中学校の
国語の教科書にも載っていたよね。そういえば。
閏土のイラストが印象的だったことを思い出した。

ちなみに、巻末の解説で誤記があります。
276ページにある魯迅故居。北京じゃなくて上海ですからね。
これって、どうやって教えてあげればいいんだろ。
※2008年4月15日発行第13刷
魯迅と近代中国 ★★★★★
歴史の教科書に必ずでてくる近代中国文学を代表する魯迅とその代表作「狂人日記」と「阿Q正伝」。「魯迅を読まずして中国を知ることはできない」と本の裏表紙に書いてある。古本屋でたまたま見つけたので、「この機会に」と手にとって購入した。

期待してページを手繰ってみたが、最初の「狂人日記」、封建制度と儒教道徳の暗黒を描いたものと解説されているが、その内容に少々面食らってしまった。さらに「阿Q正伝」もかなり強烈に心揺さぶれるものであった。全体を通して、貧しさの中でしきたりを守ろうとする人達と、そういった周りの冷ややかな視線や嫌がらせな行動に左右されず、自らの意思を貫こうと一個人が苦労しながらもがくという構図が見受けれる。たとえその強固な意思が最後に実を結ばなくとも…。辛亥革命前後の動乱期にそういった精神を多くの中国人に魯迅は鍛えてほしかったのだと思われる。

代表的二作のほかに「祝福」や「孤独者」も名作だと感じたが、最後の仙台で医学を教わった時の師に対して感謝の念を綴る「藤野先生」でどこかほっとできた自分がいた。同時に文学から歴史を学ぶ大切さを末尾の「年譜」と共にあらためて教わった。
そのノートは国宝として大切に ★★★★★
 収められている「藤野先生」は、魯迅の仙台医学専門学校(現東北大医学部)留学時代のことを扱っている。解剖学等を指導した藤野権九郎は魯迅のノートに詳細な添削を施し、終始励ました。魯迅は自分が出会ったもっとも偉大な師であると述べている。中国に帰っても、その惜別の念をこめて藤野先生がくれた写真を見るたびに、良心と勇気が甦ったという。いかに魯迅の敬愛の念が深いものであったかがうかがえよう。医学は受けつがれなかったが、人間として大切なものは藤野先生から魯迅に受けつがれた。
 その添削が施されたノートは、中国で国宝にあたる扱いを受けている。江沢民が来日した際に、魯迅が講義を受けていた机に感慨深げに坐ったというエピソードも記憶に新しい。ちなみにこの作品は中国の中学校の教科書に必録の教材でもあるらしい。
魯迅の代表作をすべて収録 ★★★★★
近代中国社会を猛烈に批判した『阿Q正伝』『狂人日記』。魯迅の日本留学時代の体験を記した日本でも人口に膾炙している『藤野先生』。珠玉の小品『孔乙己』。そして地主階級と農民階級の格差と次世代でのその解消を期待した『故郷』など、魯迅の短編作品の代表作がすべて収録されている。「これから魯迅を」という方に、ぜひお勧めしたい作品集である。
魯迅 ★★★★★
 この作品は、『阿Q正伝』『藤野先生』の他に11の作品が載ってます。私は『藤野先生』を読みたいと思い購入したのですが、他の作品もとても面白かったです。
 魯迅の作品は、高校の授業などで読んだ方が多いと思います。
 本棚に入れておく本にはピッタリの作者と作品だと思いますよ。