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ディープ・パープルIII(K2HD/紙ジャケット仕様)

価格: ¥2,520
カテゴリ: CD
ブランド: ビクターエンタテインメント
Amazon.co.jpで確認
オリジナル・メンバーによるラスト作 ★★★★★
69年発表の3rd。オリジナル・メンバーによる最後の作品であり、1st〜2ndの雰囲気を引き継ぐアート・ロック的な作品だが、より一層ジョン・ロードのカラーが濃厚になった印象がある。その最もたる曲が3部構成の7.であり、この曲は次の『ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ』に拡大的に踏襲される。もちろんリッチーの自己主張もハンパではなく、これらが刺激になっているのかグループ全体の演奏もかなりテンションの高いものになっている。また前作までは多かったカヴァーが一気にドノヴァンの3.一曲になっている点もグループの創作意欲ていう点において重要かもしれない。1.はアフリカン・ドラムっぽいリズムを導入した異色作だが、リッチーのハードなギターがパープルらしさを醸し出している。2.はハープシコードが印象的なブルースっぽい曲。ロッドの素晴しいヴォーカルとワウの掛かったギター・ソロも聞き物だ。4.は2曲のメドレー。こちらもどちらかというとブルース・ロックだが、凄まじいオルガンのソロは2期そのままだ。6.はアルバム・バージョン。7.はクラシック楽器は元より合唱隊まで入った一期の集大成的楽曲。
ブルースとクラシックを基本にした、比較的シンプルで洗練された楽曲と演奏が聞かれ、これはこれでかなり完成度が高い作品。ロッドのヴォーカルは以降の派手なメンバーのせいでほぼ黙殺されているが、本作を聞けば実力的には問題がなく、味わい深い喉を聞かせていることが分かると思う。7.でのニックのベースも特筆ものだ。そういう意味でも本作はベストの出来だろう。
本作発表前のツアー中にロッド・エヴァンス(vo)とニック・シンパー(b) が脱退し、グループの第一期は終了となった。
第T期総決算のサード・アルバム ★★★★★
 パープル・レコーズの国内販売権がvapからVictorに移ったことにより、紙ジャケk2HD MASTERINGで22タイトルが再発となった。
 本作は69/6発売のサード。
 ジャケットにボッシュの有名な絵画を使い、ジョン・ロードは「四月の協奏曲」を作曲し…と、すっかり「アート」・ロックづいている。
 それを縫うように、リッチーのギターもハード・ロック色を強めている。
 その相克を、バラバラと聞くか多彩と受けるかは、リスナーしだいだが、私はユニークな傑作と評価する。
 今回の再発で、初期の3枚を通して聞いてあらためて痛感したが、いわゆる第T期ディープ・パープルは、第U期以降とはまったく別バンドであると捉えたほうがサッパリしていいのではないか。
 であるからして、本作も敢えて、「ハイウェイ・スター」を信奉するハード・ロック小僧には薦めない。
 むしろ、プロコル・ハルムとか、ナイスとか、スプーキー・トゥースとか、「プレ・プログレ」的なニュアンスのバンドが好きなリスナーにお勧めしたい。
 なお、ボーナスで収録されている「エマレッタ」は名曲だと思う。「マンドレイク・ルート」「ハード・ロード」と並んで、第T期のベスト・スリーだ!
 本作唯一のカバー、ドノヴァンの「ラレーニャ」も好きです。ロッド・エヴァンスはこの手のナンバーには向いているヴォーカリストだと思う。
 本アイテムは、k2HD MASTERINGを施してはいるが、前回のvap発売内容とほとんど同じ(ライナーも使いまわし)なので、そちらをお持ちの方はわざわざ買い替えの必要はないと思うが、以前のワーナー・パイオニア盤しかお持ちで無い方は、ボーナス・トラックもあるし音質も向上しているし、買い替えを検討すべきと思う。
 また、今回のシリーズは、すべて厚紙でジャケットを作製しており、製作者側のアーティストに対する愛情が感じられる。
 ただ、酒井康氏のライナーは勉強になるが、できればボーナス・トラックについてのもっと詳しい情報(ラジオ・セッションの場合は録音日や放送日など)が欲しかった。
素晴らしきアートロックの世界 ★★★☆☆
名盤ハッシュ、そして詩人タリエシンの世界、とロッド エバンスの甘い声にジョンのキーボードとリッチーのギターが絡み付く売れ線を意識した、優れたポップスロックを産み出したパープルですが、ここではジョン ロード主導の売れるという事を意識せずロックとオーケストラの融合を実験的に試みた完璧なアート ロック アルバムとして、プログレマニアには評価の高い作品です。しかし一般的なパープルマニアからは意味のわからんジャケット、ヒット曲が無い、控え目なリッチーとかなり不当な評価を受けています。さすがのリッチーも不満だったらしく半年後のロックとオーケストラの共演盤ロイヤル フィル ハーモニック オーケストラではリッチー全開最高のソロを弾きまくって不満を解消しています。このアルバムは全ての人にはお勧めしません。アートロック、プログレファンやジョンロードファン、私のようにアルバム ロイヤル フィルハーモニックを高く評価している人向けです。