ハリーとタッカーのような友達関係でいたい!
★★★★★
「猫とねずみとコオロギって追いかけあう仲じゃなかったっけ?」と普通は思いますよね。いいえ。ここに登場する猫のハリーとネズミのタッカー、そしてサンドイッチに挟まれて遠くタイムズスクエアー駅まで運ばれてきてしまったコオロギのチェスターは楽しい仲間になります
お互いのことをだんだんと知っていくうちに親友になっていきます。人々と動物の世界が絡みあって事件が起こりますが、ストーリーはチェスターの意外な才能のおかげですごいことになっていきます。読み進むうちにぐんぐん引き込まれて最後はジーンとくる友情ストーリーでした。ガース・ウィリアムの挿絵が可愛く、比較的沢山入っています。読後感の良いお話でお勧めです。
the cricket in times square
★★★★★
なんとも愛らしい目の猫とネズミの絵の表紙に惹かれて買ったこの本がすっかり気にいり、高校生の教材に使っています。タイムズスクエアーを舞台に猫とネズミと少年の心愛温まる交流が、わかりやすい文体でいきいきと描かれています。それに中国人のおじいさんや少年の家族の日常生活、新聞を買うお客さん達から、生徒は行ったことのないニューヨークの下町を自分達の目で見るようにして、この本を読みます。作品中に流れる音楽の響きがいつまでも心に残り、ほのぼのととした読後感が受験勉強中の緊張を一時和らげ、生徒達がやさしい気持ちになれる本です。殺伐とした本が多い中、子供達に読んでほしい本です。
英語そのものは子供向きで簡単です。高校生なら辞書を引きながら読めば、充分理解できます。
ニューヨークの足元、地下鉄のおとぎ話し
★★★★☆
地下鉄に乗りながら、この足元に何物かが住みついていると想像したことはありませんか?それがニューヨークのど真ん中タイムズスクエア駅だったら・・・。そしてそれが自分達の生活を満喫しているユニークな猫とねずみだったら?ガース・ウィリアムスの挿絵が、そんなおとぎ話しをまるでパイプ管の中を覗いたら本当に展開しているように見せてくれます。彼等にとって地下鉄は居心地のよい幸せな生活空間。ハリー猫とタッカーねずみは、自分達の生活を守り、駅の新聞・雑誌スタンドのイタリア人家族との一方的な関わりを持ちながら満足げに暮らしています。そんな中、また別の世界の一匹との出会いがおこります。コネチカットからこの大都会に紛れ込んでしまったチェスターこおろぎ。猫とねずみとこおろぎが、人間を巻き込んでおこす地下鉄の幸せな出来事。挿絵が特にすばらしく、別れの後、次はどんな出会いがあるのかわくわくさせる結末です。
New York の足元、地下鉄のおとぎ話し
★★★★☆
地下鉄に乗りながら、この足元に何物かが住みついているのを想像したことがありますか?それもニューヨークのど真ん中タイムズスクエア。それが生活を満喫しているユニークで仲の良い猫とねずみだったら?ガース・ウィリアムスの挿絵が、そんなおとぎ話しをまるで、パイプ管を覗いたら本当にそこに展開しているように見せてくれます。騒々しいながらも居心地のよい地下鉄の真下、壊れたパイプ管の中でそのハリー猫とタッカーねずみが暮らしています。そこには、新聞・雑誌スタンドを開くイタリア人家族との、一方的な人間の関わりもあり、彼等にとって地下鉄はひとつの幸せな世界なのです。そんな平和な日常生活の中、又一つ違う世界の出会いがおこります。コネチカットの田舎からこの大都会に紛れ込んでしまったチェスターこおろぎ。猫とねずみとこおろぎが出会い、地下鉄で巻き起こす人間をも捲きこんだある幸せな出来事。挿絵が素晴らしく、別れの後、次の出会いはあるのか続編はどうなるのかわくわくする結末です。