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ラッセル結婚論 (岩波文庫)

価格: ¥632
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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ノーベル文学賞受賞作です!何で・・・・? ★★★☆☆
哲学者の本がノーベル文学賞を受賞しているのは意外な気がしますが、本作を対象に1950年に受賞しています。本作は文学作品として傑出しているのかと言うと、そうではありません。内容もたいしたことありません。第一次大戦で反戦運動をしたせいで、ケンブリッジ大学を追われて、投獄され、生活費を稼ぐために、愛人、レディ・オットラインの影響で書かれた、一連の一般向けの読み物のひとつです。本当の受賞理由はラッセル・アインシュタイン宣言等の核兵器反対運動についてですね。今だったら平和賞だったでしょう。当時は未だ平和賞なんてありませんでしたからね。
最近ではノーベル文学賞というと、優れた文学作品に対して与えられるものだと思われていますが、過去の歴史をひも解いてみると、選定には2つの基準があったことが分かります。一つは、現在ふつうに思われている、純粋に文学的に優れた作品、もう一つは、人類の発展、進歩に寄与した人道主義・進歩主義的な作品です。本書は当然、後者の基準による受賞です。これで、ベルグソンンもサルトルも受賞対象になっています。もっともサルトルは辞退しましたけどね。
結構過激な発言 ★★★★☆
バートランドラッセルといえばヴィトゲンシュタインのおまけぐらいにしか思ってなかった
私ですが、このオヤジが男女の仲と性道徳について語りだすとこれだけ饒舌になるとは!
時は1929年、ヒトラーの大暴れもまだまだの頃に書かれているだけあって、無造作に優生学の思想が述べられていて、結構、ぎょっとします。あとは売春OK!といったモラルなんて、
どこ吹く風なところ。さすが英国の貴族は違うわいと思いつつ、一方で、こういう人だから
こそ80歳越えて反戦運動して捕まったりするのかいねーと思ったりもしました。
岩波ということでぱっと見、哲学者が書いた教養書ですが、読んで思ったのは、結構過激な意見じゃということです。トルストイのクロイツェルソナタがそこまで禁欲はムリやろと突っ込みたくなるのと似てます。