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哲学入門 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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こなれた訳が素晴らしい! ★★★★★
すでに何回も日本語訳が出ている「哲学入門」ですが、今回の訳は非常にこなれていて、読後感もすっきりとしたものになりました。訳者に拍手を送りたいです。
分析哲学入門 ★★★★★
哲学の、歴史ではなく論点を紹介しているので
入門書とはいっても充分に刺激的な内容である。
哲学は批判によって概念を分析し知識を注意深く検討して
誤謬を減らすことができるに過ぎないという謙虚な姿勢や、
哲学は問いを目的として論理によってあらゆる可能性を追究し
知的想像力を豊かにするという明るい主張が心地よい。
「知る」について考える ★★★★★
「理性的な人なら誰にも疑えない、それほど確実な知識などあるのだろうか」という書き出しで始まるように、本書は「知識」の「確実性」を巡って展開される。

著者の見取りを大雑把に述べるとすると、次のようになろう。知識を「ものに関する知識」と「真理の知識」とに分け、更にそれぞれを「直接的な知識」と「派生的な知識」とに分ける。そして、「ものに関する知識」における「直接的な知識」は「面識」と呼ばれ、更にそれは、知られるものが個物か普遍であるかによって分けられる。また、「ものに関する知識」における「派生的な知識」は、「記述による知識」と呼ばれ、それは、(やや分かりにくいが)何らかのものの「面識」と「真理の知識」の双方が含まれていることが説明される。他方、「真理の知識」における「直接的な知識」は「直観的知識」であり、そうして知られる真理は「自明な真理」と言え、「真理の知識」における「派生的な知識」は、「自明な真理」から「自明な演繹原理」を用いて、論理的に導き出される全ての知識とされる。

では、そもそもの「ものに関する知識」と「真理の知識」との違いを特徴付けるものには何か。それは、後者には「誤謬」という問題が生じることである。著者は、真理を、それに対応する事実と「面識」されている時、それを絶対的な保証が与えられた「自明な」真理とし、そうでない場合は、部分的な保証しかされていない「蓋然的な」真理とに分けて捉え、「一般に知識として通用している信念の大半は、程度の差こそあれ、どれも蓋然的な見解なのである」(170ページ)との結論に達する。

最後に、「唯一無二の全体に達しないものはいずれも断片的であり、そしてまた世界全体の残りの部分によって補われないかぎり存在しえないのは明らかだ」(173ページ)というヘーゲルの中心的テーゼを批判し、哲学の価値を「主にその不確定さそのものに求めるべき」(190ページ)との見解を打ち出して締めくくる。

以上の議論の構築の過程において、「観念論」「帰納原理」「アプリオリな知識」「普遍」といった、過去の哲学徒の議論の主要なテーマについて、著者の視点からの解説が織り交ぜられている点は、入門書の入門書たる所以である。なお、訳文は大変読みやすく、また巻末の丁寧な索引は、対応する原語も付され、詳細な理解を求める読者に益するところ大である。
ものを考えるということ ★★★★★
哲学に限らず、ものを考えるとはどういうプロセスなのかを明らかにしてくれる一冊である。日本人は物事を考えるのが不得意だとよく言われるが、このような書物を読まないからだろう。つまらない漢文だの古文だの教えるよりは、このような書物を教科の一つとして取り入れたらどうだろうか。最近、何とか学者とか何とか評論家がろくでもない人生論や社会論を書いてベストセラーになっているが、この作品を読めば、これらの書物の欠点が白日のもとに晒されるだろう。ものを考える力。これは人間の最大の武器であり、人生にとって最大のよりどころである。
日常性を疑う勇気 ★★★★★
 新たな発見は日常を徹底的に疑うことから始まる。確かなものを掴もうとして始めた旅の絶望の果てから立ち上がるとき、私たちは何ものにも揺るがない強い信念を持つことができるのだ。