ライカ好き、旅好きなら座右に起いておきたい一冊だ。ライカらしいあったかみのある写真がとてもいい（紙の色との相性もいいのだろう）。比較的写真を小さく使っているのもまた上品でいい。文章も雰囲気があるというか、写真が主で文章が従というスタンスが守られていて、読んでいて写真のよさがにじんでくるというか。自分もこんな旅ができたらいいな、こんな写真が撮れたらいいな、世界ってなんだかいいな……と思える一冊です。

表紙の男の子の笑顔につられて買ってしまいました。
見応えのある白黒写真に魅かれるように、文章も一気に読んでしまいました。
海外で出会った人々の表情に心和みます。
どうしたらこういう写真が撮れるんでしょうね。いいなあ。

ライカシンドロームという、海外あちこちでのライカの話が面白かったです。
引伸し機がいっぱい並んでいる写真は笑えました。
カメラや写真の話ばかりではないので、写真に関心のない人にもお勧め！
読み終わったあと、またこの人の写真を見てみたくなりました。
続編もでるのかな～？

ややそれに走り過ぎて、残念ながら肝心の写真に力がなく魂が抜けているような印象を受ける。また、文章も少し自分に酔っているきらいがあって、こちらの方にもあまり作者の魂がこもっていないような気がしてならない。まだ、若いのだからもっと自分の中に降りていくような写真を撮ってほしい。