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狼の時刻 (特別編) [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
Amazon.co.jpで確認
衝撃の「絶対『沈黙』弾」炸裂! ★★★★★
夏はホラーだぜっ!つー事で「大法螺レヴュ」を
開始するっ!

・・
リブ・ウルマンがカメラに正面を向き
「独白」をする場面から、この映画は始まる。
5分程度だ。バストショットが続くが
「演技」一つで見る者を飽きさせない
彼女の「役達者振り」が本作のイントロダクション。
表情の変化や顔を向ける仕種だけで実に
多くを表現している。

・・
北海の離れ小島で、夫役のマックス・フォン・シドーとの
二人暮し。夜中にフォン・シドーが見せる強烈な「焦燥感」。
腕時計を見ながら「一分間が異常に長く感じられる。」と言う
フォン・シドーの後ろで気を滅入らせているウルマン。

島に住む男爵の一族達のパーティーに呼ばれるが
ディナーの席で「人当たり」してしまい、気分が悪くなるウルマン。
・・90年代の日本の中高生って、大体こーゆー
「学校生活」が彼等彼女等の「日常」だったらしい。
因みに男爵の友人の心理学者がフォン・シドーに
対して「イジリ」を仕掛けて来るシーンもある。
前後するが本作は1967年作品。・・

追い詰められるフォン・シドー。「夢」か「白昼夢」か
「悪夢」なのか、と言ったシュールなシーンが終わって
ヤレヤレとか思っていると、見事に「打ち噛まされ」ます。
「『沈黙』のイングマル」は伊達じゃ無いっ!!

リブ・ウルマンの見ている目の前で男爵達に「食い殺されて」いく
フォン・シドー。その後には肉片の一欠片も残らず完全に消えて無くなる。
この間、僅か30秒。リブ・ウルマンの顔がアップになり、夫の名を「叫ぶ」が
彼女の声が完全に「消えて」いる。男爵達が襲い掛かるシーンでは最初は
BGMと効果音だけ。しかし十秒程度で、それも消えてなくなる。
完全に「無音」かと言うとそうではない。森を流れる河の水音だけが
ホンの僅かに聞こえる。この「沈黙」の場の「惨劇」!

イングマル!アンタ、最高だぜっ!

・・
最後の3分間で映画冒頭の場面に戻り「あと一つだけ話したい事が・・・。」
と、再びリブ・ウルマンの「独白」のシーン。衝撃の「絶対『沈黙』弾」は
終わったから、とノンビリ見てたりすると・・・。
ウルマンが「もう、何も判らなくなったわ。何も・・。」と
「沈黙」する。正面を見据えていた彼女が不意に横を見る。
そして再び「沈黙」したままカメラの正面を向き、「沈黙」の
まま、画面がブラックアウトする。

お、終わっちまったぜっ!
第二撃!「絶対『沈黙』弾」の第二撃を打ち咬まして
この映画は終わる。「連撃!」だった。

・・
しかし、DVDだとこの直ぐあと一秒後に
MGMのライオンさんが登場して「ガオガオガー!」を
始める。ブラックアウトと同時にポーズボタンを押した方が
宜しかろう、と、敢えて「御節介」させて頂いてレビュ襲撃。

然らばっ!
原題名Vargtimmen, 本国では定番です ★★★★★
日本語字幕版を見た事が無いのでこの商品にはコメントする権利は無いのですが
実はBergmanの映画は全て観ました。これは多分Ingmar Bergmanの作品としては
典型的な作品で東京生まれのノルウェー人Liv UllmanとMax von Sydowの演技が真に迫っていて
印象の強い作品で約5回ほど観ました。Liv Ullmanがいきなり脱ぐのもこの作品だった
と思います。狼の時間とは人の生と死が集中する時間だとスウェーデン人は言っています。
Bergmanの作品を知らず日本語の理解できるスウェーデン人に"狼の時刻"をスウェーデン語に直訳
してもらうと多分Vargtidenと訳すと思います。VargtidenとVargtimmenでは内容が異なります。
日本と同じで通常のスウェーデン人はクイズやお笑いの番組をテレビで観ていて「何で日本人は
Bergmanの映画を何故今更観るのか?アメリカの映画を観たほうが良いよ」とまで言われたのを覚
えています。私の意見ではMax von SydowはDonald Sutherlandと並びスパイを役をやらせたら
天下一品だと思います,その例がRobert Redford主演の米映画「3 Days of the Condor」です。
また彼はExorcist#1の老神父の役も完璧にこなしていて名俳優だと思います。 
脇役ですがErland Josefsson(エーランド・ヨーセフソン)はBergmanの作品には不可欠です。
ベルイマンの隠れた傑作 ★★★★★
ホラーは正直苦手ですが、引き込まれて最後まで見てしまった映画です。最近のCG等のテクニックを駆使しているわけでもなく、ストーリーもオドロオドロしいものではありません。昔の愛人が忘れられない画家とそんな夫を愛し続ける妻。二人の苦悩とそれぞれの愛を描いた物語です。そこに登場する古い屋敷に住む怪しい男爵一家。彼らの存在によって画家の心は激しく揺さぶられます。これは現実なのか、それとも苦悩のあまり画家が幻覚を見てるのか、観ているこちらも混乱します。なんだか不思議と思いつつ、ほかの映画では味わえない奥行きを感じました。
主演のマックス・フォン・シドーが演技派でかっこよかったし、白黒の画面が素晴らしかった!怖さの中にも、滑らかさ、美しさがあります。いわゆる“ホラー”ではありませんが、不気味で印象的なシーンが脳裏に焼きついています。これはベルイマンの隠れた傑作ではないでしょうか。