例えば、34ページの女性作家の台詞。
「牛乳っておいしい。特にブランデーをちょっと垂らせばね。でも、雌牛としたらおいしいまずいは関係ない。さっさと搾り出してほしいだけ」
(Milk is very nice, especially with a drop of brandy in it, but the domestic cow is only too glad to be rid of it.)
従来の訳と比べてみてほしい。
土屋氏の良訳によって、この毒舌の面白さが生きてくるように思う。
読了後、モームの他の作品も読みたくなった。