二宮さんは共産党よりの学者のようですが、
構造改革の根本にある市場主義、新自由主義とは何かということを実例を挙げながら説明されています。
時折赤旗的な感情的記述も少々見られますが、これを読めば一歩進んだ自民党批判、社会に広がる行き過ぎた市場主義に対する批判ができるようになることでしょう。

　この本をレポートを書くために読んだのだが、新自由主義の本質や、陰に陽に我々に忍び込んでくる新自由主義の思想を明らかにしており、現代の経済と政治との繋がりを知るために役に立つ本である。特に、戦後政治の特徴は「町内の運動会」のような平等主義であったが、これからは「オリンピック」型の不平等社会になると指摘しているのはおもしろい。