ちょっと不思議な黒人奴隷とその船長
う~ん何が面白いんだろう・・・
しかし、最後の大どんでん返しが待っていたのです。
一瞬でも「つまらない」なんて思ってしまったことを後悔しました。
メルヴィルの目的は、実際の事件の真相が明らかにすることではなく、ドン・ベニート・セレーノ、キャプテン・デラーノ、バボーの三者に全世界を象徴させることにあると思います。彼らは、万華鏡を覗いたように、角度をかえて見るたびに全く別の様相を呈します。しかし、物語のからくりの大体は理解できても、メルヴィルが多用する隠喩、揶揄が私にとっては難解で、おそらく著者の意図の半分も理解できなかったのではないかと思いました。